過ぎてしまえば、あの日々は一体なんだったのだろうと思う政府からの「緊急事態宣言」。
戦後生まれの人間が80%を超える日本にとって、また全世界にとっても2020年に起こった新型コロナウィルスの感染拡大は戦後最大の危機となりました。
見慣れたニューヨークの街はロックダウンされ、アメリカでの死者数だけで5万人を突破、スペインのマドリードでは街中のスケートリンクが遺体安置所になり、
日本も渋谷スクランブル交差点や大阪梅田は閑散とし、2020年のゴールデンウィークでは新幹線乗車率が0%となる列車もでました。
一体だれが学校が突然休校となり、駅前の百貨店や劇場、映画館が休館、休店され、小さな飲食店でさえ自治体から「営業してはいけない」と休業要請され
「ソーシャルディスタンス」という名のもと、友人・知人・親兄弟とも距離をおくことを提言されました。
いまはまだそんなコロナウィルスの渦中であり「緊急事態宣言」も解除されていない(2020.5.12現在)日々のなかで、多くの人はストレスと抱えて生活しています。
このストレスの原因は「感染拡大を予防する新しい生活様式」のもと、行動を制限されていることも一因と考えられます。
だれしも自分の行動を制限されたくないものです。好きな場所に行き、気の合う仲間と語らい、美味しいものを食べ、ショッピングを楽しみ、
見たいものを見て、友達や家族で同じ時間を楽しむ、それが当たり前のことであり、手にして当然の権利だと思っていました。でも、互いの命を守るために
その行動すべてが制限されたのです。
会って話せる当たり前の日常に感謝
有難いことに、オンラインが普及していたおかげで多くの仕事はテレワークとなり、オンライン授業やオンライン飲み会も盛んになりました。テレビの世界でも
オンラインでの出演が当たり前となり、その距離感は実際の距離を飛び越えて身近に感じるようになりました。
でも、世の中は「自粛警察」と呼ばれるモラルを正当化しようとする過剰な正義を暴走される人が増え、暴走せずとも「公園での子供の声がうるさい」や「マスクをせずに電話している」
というだけで警察に通報するなどが増えています。きっとこういった人たちは きちんと生活され、行政からの提言を守り、他人に迷惑を
かけないように真面目に生活されている方が大半でしょう。そしてそういった行動が「誰かの命を守る行動」と信じている正義の人ともいえるでしょう。
また、在宅勤務の長期化で外出が減ったことや日々のコロナ感染状況を目にしてその不安から「コロナうつ」になる人も増えています。
たしかに、3.11の震災でも地震や津波の映像から「震災うつ」になった人もいました。感受性は人によってさまざまです。「コロナうつ」になった人が
特にメンタルが弱いというのではなく、こんな特殊な状況下だからこそ、本人すらも想像していない強いストレスを感じているのかもしれません。
会って話せる当たり前の日常に感謝
「不要不急の外出自粛」という言葉が毎日のニュースで飛び交っています。ですが、なにをもって「不要不急」かは、個々人の問題であることを
忘れてはいけません。たとえば、持病がある人はかかりつけの病院に行くべきですし、体調がすぐれない人も悪化する前に病院には行くべきです。
親族や友人の電話で なにかしら異変を感じたらなら、会いに行くべきです。「不要不急の外出自粛」という言葉のもと、取り返しのつかない
結果を招く前に、自らが後悔しないためにもそれは「必要至急の外出」となるでしょう。
そして、一番は自分自身を大切にすること。例えば、久しぶりに会う友人に「外出自粛の間にキレイになったね」とダイエットや筋トレ、メイクの
レベルアップを目指すのものよいかもしれません。また「仕事ができる人になったね」と字の練習や外国語の習得に励むのもよいでしょう。
でも、それらは「だれかに披露して認めてもらう」ことが前提であったりします。そう、人は誰かに認めてもらうことが好きなのです。
そのためには頑張ることもできるでしょう。では、そんなあなたを認めてくれるのは誰でしょうか?それがきっと一番会いたい人なはずです。
そんな会いたい人に会えるために まだまだストレスフルな日々が続きますが、頑張りましょう。
会って話せる当たり前の日常に感謝
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