言葉の持つイメージ
子供の頃、台風一過を台風一家だと勘違いしていました。大雨や暴風がセットでやってくるので、悪天候を家族に例えたのだと思い込んでいたのです。とてのほのぼのとしたネーミングだなと、結構大人になるまで思い込んでいました。同じような思い込みに、アジサイは6月に咲く雨の花というイメージがありますか?葉に斑(ふ)が入って、元気よく青空に向かうアジサイの葉っぱは雨空と無縁のようで元気いっぱいです。なので、言葉を音だけで、連想すると間違ったイメージを持ったりするものなのですよね。
仕事柄、ガラスという響きには「繊細で壊れやすい」というイメージがあると伺うことがあります。ですが、実際は簡単には壊れません。もちろん、床に落とした場合、割れたり、ヒビが入ったり、キズや欠けができますが、想像以上に丈夫です。ガラスは元々、珪砂(けいしゃ)という石砂を高温で溶かし、ドロドロにして作るものです。1000度以上の温度の中で形づくられたものは、その後徐々に冷却され、透明なガラスになります。冷却されたガラスは、砂やカッターで研磨されたり、もう一度火入れしたりして、ようやく出来上がります。強くなるように工夫されることで、コーヒーやお茶が飲めるガラスの器やお皿ができます。身近なものでは、高層ビルの窓ガラスや車のフロントガラスほど頑丈なものもありますから、ガラスが本当に「繊細で壊れやすい」かどうかは、ぜひとも疑ってほしいものですね。
言葉から受け取るイメージはとても大切ですが、一番大切なのは印象ではなく、「そのものを見る」ことだと思うのです。例えば、いつもテキパキとした要領のよい女性も、影では、こっそり努力していることなどは彼女の発する言葉からだけでなく、行動や雰囲気で探る必要があります。また、6月といえば、ウエディングシーズン。結婚や婚約を照れてうれしさを口にすることが少ない一見クールな男性も、実はウェディングに向けてウキウキしているということもあるのではないでしょうか。「母の日や、父の日なんて興味ない」と言っているご両親も内心は、ワクワクとプレゼントを待っていたりしているかもしれません。言葉と思いは裏腹ということはよくあること。あなたの目は曇っていませんか?そこを見極めてこそ、大人というものです。まずは、いつも心近くにいるお父さまはあなたの目にどのように映りますか?よろしければ、こちらをご用意しております→父の日ギフト