最近のCMで、「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです」というのがあります。発信元は結婚情報誌の「ゼクシィ」。なんてステキな言葉なのでしょうね。「誰の生き方否定していないから良い」という点が評価されているそうです。たしかに、今の時代 結婚したからといって幸せな人生が送れる保証などなにもないわけですから。私自身も意に沿わない結婚ならしない方がいいと思います。
ですが、一人でできないこともたくさんあります。ベルは誰かに打たれて初めて響く。もしくはベル同志が触れ合って初めて鳴り響く。誰かに打たれることによって こんな素敵な音色だっただと自分で気づくこともあるでしょうし、他のベルと触れ合って、こんな音色も奏でることができるんだと思うこともあるでしょう。人もそれは同じこと。
さきほどのCMのナレーションには「70億人が暮らすこの星で結ばれる。珍しいことではなくても奇跡だと思った」と続きます。誰しも傷つくことは恐いことです。ベルだって叩かれるわけですから、力任せに打たれたら泣いてしまいます。それでも、もし素敵なパートナーに出会ったなら、自分ひとりに固執せず踏み出すことも大切なのでは。そんな想いでウエディングベル柄のデザインを制作しました。(ウエディングベル柄のビールグラスはこちら)
ジムに通い始めて、かれこれ半年になります。週二回合気道に通っていたのですが ついつい足が遠のいてしまいました。合気道は一人で行う競技ではなく 相手と気を合わす武道です。剣道や柔道のような対戦ではなく、語弊を恐れずにいうならダンスのような武道です。なので、自分が休むと相手に迷惑をかけてしまうので 続け辛くなってしまいました。
その点 ジムはマイペースで体を鍛えるので 疲れたら休むというちょっとズルしやすいところがあります。実は屋久島の屋久杉をみたくて 屋久島でのトレッキングのために通い始めたのですが 1時間歩こうと心に決めて行っても、スピードを落としたり 55分でやめてしまったりと自分でも情けなくなるほと甘いです。
その点、合気道は一端始めると仲間が声をかけてくれて サボるどころか普段以上の力を出して頑張ります。「疲れているから休みますか?」と聞かれても、よほど疲れきっていない限り、「まだまだ大丈夫です」と答えてしまいます。たぶん、スポーツはそれぐらい頑張らないとダメなんでしょうね。マラソンでも沿道の声援が大きいほど走りやすいといいますし、オリンピックの選手たちが「みなさんの応援で・・・」と感謝の言葉を述べるのも、もちろん本人の努力も凄まじいものがあるでしょうが ある意味本心からだと思います。
そんな自分にあまあまの私も 先月念願の屋久杉トレッキングを到達してきました。往復10時間22キロメートルを完歩したのですが、もし一人で参加していたら、途中でUターンしていたことでしょう。ツアーガイドのインストラクターを始め、一緒に行った人たちの励ましもあり なんとか屋久杉をみることができました。前日まで雪が降り、トレッキングシューズにアイゼンをつけなくてはならないかと思われるほど雪が残っていましたが、そういった天候も含めて、多くの人に助けてもらって 夢を一つ達成することができました。
誰かの声援は、自分自身が思いもよらないほどの力を授けてくれると思うのです。それはその声援を発した人が意識しなくとも、その声を受け取った人には十分認識することができ、そしてそのいただいた声援に感謝せずにいられなくなる。それが自分の頑張りになる。屋久島トレッキングを完歩して感じたことでした。そして 全くの余談ですが 屋久島のホームセンターにたくさん売られていたスポーツ用品がゴルフと釣り道具。屋久島の人にとってトレッキングは、スポーツではない!?なんて思った屋久島でした。
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