共に働けたことに感謝!
公私ともに相談に乗ってくれた先輩上司へ
今は退職といっても、20代や30代でキャリアアップを目指しての転職や自己実現を達成するための退職など、様々な退職の形が増えてきました。退職という言葉は決してネガティブなものでなく、逆に今の職場からステップアップするための決意表明であったり、その退職は若くとも勇退に近いものがあります。
そんなステップアップを目指す退職に踏み切る先輩には、その先輩上司を慕う後輩部下も多いもの。誰しも社会人一年生の時は、名刺の受け渡しや営業の仕方など基礎的なことを先輩上司に教わることが多く、その経験が一生の会社員人生の基礎を作るといっても過言ではないのではないでしょうか。
そんなお世話になって、人間的に尊敬し、憧れの先輩の退職を耳にしたら「ああ、やっぱりステップアップを目指すんだ」と思うのと同時に心寂しくもなることでしょう。仕事以外にも一緒にプライベートを共にして旅行や飲み会などに行った楽しい思い出、仕事の愚痴をきいてもらったり、上長へのアドバイスをもらったりした学生時代には想像もできなかった悩みへの相談など、いろんな思いが交差するのではないでしょうか。
緒に働けたことの記念に。
そして そんな憧れの先輩の退職日が近づくにつれ、なにかしらお祝いになる記念品を渡したいと思うもの。もちろん、カードに御礼の言葉をしたためるのもよいでしょう。最終出社日が分かっていれば 有志や部下一同で花束なども用意するのもよいでしょう。
そんな記念品を用意する心の底には、「一緒に働けてよかった」や「あなたが自分の先輩上司でよかった」という気持ちがあるのではないでしょうか。先輩上司といえども相性というものがあります。例え仕事がよくできて、営業成績がいい先輩上司であっても、自分に仕事を教えてくれる先輩上司になってもらってよかったと思うかどうかは別の問題です。
仮に、相性の合わない先輩上司なら 退職される日を心待ちにするかもしれない自分がいるかもしれないし、花束や感謝のカードも形式的なものでしかないでしょう。そうではなく、「本当に、この人の部下でよかった」と思えるかどうかで退職記念品の意味も変わってくるのです。
学生時代の先生がよい例ではないでしょうか。授業が面白く、成績が伸びた先生に巡り合うこともあれば、優秀な先生だからといって自分とは相性が合わなかった先生もいたことでしょう。それと同じで 会社員人生を振り返る時に、実際に相性がよく尊敬できる先輩上司というものは数えるほどしか出会わないものです。
思い出の退職記念品はあなたと先輩上司の思い出
あなたが先輩上司に憧れの念を抱いているということは先輩上司もそれなりにあなたに目をかけてきたはずです。毎月の営業成績のことや顧客回りなど、細かなことにも目配りしてくれたことでしょう。そして そんな先輩上司とあなたとなら、なにかしら二人の思い出があるのではないでしょうか。
それは、なにかのお祝いの席でハメを外して飲んだとか、コンパや旅行の思い出かもしれません。そんな時はアルコールが手元にあったのでは。例えば退職の日に「また、先輩 飲みに行きましょうね」というならば、ビールグラスやビアジョッキを贈ってみるのはいかがでしょうか。
次回の「飲み会」へのお誘いもこめて、名前を刻んだビールグラスなどお洒落な退職記念品となることでしょう。そして、先輩上司が自宅に帰ってそのビールグラスを手にしたとき あなたとの思い出が頭を少しでも過ってくれたなら、その退職記念品の贈物は大正解になるはずです。
いつかあなたも会社を退職する日がくるでしょう。それは今年か来年か もしくは定年退職かもしれません。理由は寿退社かキャリアアップか、または留学や起業・開業かもしれません。でも、どんな場合であれ、あなた自身が退社する日に、後輩部下があなたとの思い出を懐かしく思い出し、指導してくれたことに感謝される会社員人生を歩んでくれればと思います。そして、その思い出を想起させるような退職記念品を後輩部下から贈られたら、それはとても幸せな退職ですね。