QOLを支えるのは家族だけじゃない。
長寿社会だからこそ、みんなで支えよう
昭和の時代は年寄は家族が面倒をみるものでした。でも、平成・令和と平均寿命が延びるにつれそのケアの仕方も変わってきました。
介護や年老いた両親のお世話は誰かが教えてくれるものではありません。赤ちゃんの育児と一緒でそれぞれケースが違うため 一般的なフォームというものさえないでしょう。ましてや どうしても自分の両親が祖父母を世話をしていたなら、その「家が一番」と 思い込んでしまうことさえあります。
でも 家にいることだけが一番いい方法ではなく、ホームや施設で同年代と過ごす方が生き生きとしているお年寄りもたくさんいます。自分たちの祖父母や両親がいつまでも楽しく過ごせるよう、いろんな選択肢を見つけたいものですね。
ひとりじゃできないことも 誰かと一緒だとできる
朝のラジオ体操も一人じゃ続かないけど、みんなと一緒なら続けれるという人も多いでしょう。若い時はジョギングや サイクリングも一人で続けることが苦ではありません。ですが「老い」は「億劫」との戦いです。
だんだん食事が手抜きになったり、身の回りの片づけが乱雑になったりと それが老いるということです。でも、誰かが一緒に住んでいたり 決まった時間に必ず会う人がいたりすると その他人に合わせて自分を律するようになります。そうやって他人のためが実は自分のためであることが QOL=Quality of life(クオリティ オブ ライフ)「生活の質」を向上させることになると思うのです。
ただ実際 家族といえども一緒に暮らすことができない人は多くいます。だからこそ、そんな時はホームや施設を本人のQOLを上げるための選択肢として選んでみましょう。いまや家族だけが年配者を見る時代は終わったのです。
ケアスタッフさんへの「ありがとう」も忘れずに
2020年からのコロナ禍により実家や田舎への帰省がままならなくなりました。その代わりに普及したのがオンライン。スマホやパソコンを通した会話はいままでビジネスパーソンや若者たちだけの特権だったイメージから家族の連絡ツールとして一般化しました。
ホームや施設に離れて暮らす家族への実際に訪問しなくとも元気な姿や声を聞くことができるでしょう。そしてそんな元気な姿に会えたなら両親や祖父母をケアしてくださっている人たちにも感謝を伝えましょう。オンラインだからこそ、ついつい本人とだけの会話になりがちです。訪問すれば伝えれるケアスタッフさんへの「ありがとう」の一言もオンラインだからこそ伝え忘れてしまうこともあるでしょう。
介護や年長者の老後のケアは それぞれの家庭の事情も複雑にあり難しい問題です。でも老後は誰もが通る道。自分がこんな風にケアして欲しいと思い描くスタイルを選ぶのが一番なのかもしれませんね。最後に、ケアスタッフさんへのお礼への刻印ポイントは
送り主の名前はケアされてる人の名に。
だれかをケアする仕事はとても大変なことです。「敬老の日」は長寿を祝う日だけでなく、その長寿を支える人たちへの感謝の想いを伝える日にもなればいいなあと思う次第です。