子供の成長を祝って飾るお雛様
飾ることも、片づけることも一仕事。
3月3日はお雛祭り。家族や親戚でお雛祭りを祝い、チラシ寿司やはまぐりのお吸い物などで食卓を囲んだご家庭も多いのではないでしょうか。
初節句でお雛さま飾りを飾ったお家では3月3日を過ぎると片づけの準備を考えるご家庭も。お雛飾りは立春の頃から3月3日の一週間前には飾り付けを終り、「早くお嫁さんに行けますように。」と3月3日を過ぎると早々に片づける習慣があります。
もちろん、地方により3月末までや4月上旬まで飾るご家庭もありますが、そもそもお雛様は厄災の身代わりになった人形のため、いつまでも置いておくのはよくないとされています。お天気のよい休日などに家族みんなや、お雛飾りを買って下さったご両親も呼んで一緒に片づけたいものですね。
ひな飾りは母方の祖父母が贈るもの
以前はお雛飾りは母方の祖父母が用意することがほとんどでした。でもこれは決まりごとではなく、お雛飾りの準備にあたり、母方の祖父母が嫁いだ娘に会いに行くための口実だったと云われています。
令和の時代には考えづらいかもしれませんが、昭和~平成初期にかけては嫁ぎ先への同居も当たり前だった時代です。そう考えると結婚しても子を想う親心の表れといえるでしょう。
現在では、お雛飾りを飾るスペースや収納のこともあり、お雛飾りは必ず用意しなくてはならないものとなってきました。それも、自分たちが飾り付けをするのが大変だったから、娘たち夫婦には苦労させてたくないというご両親の愛かもしれませんね。
雛飾りを片づける時にこそ、お返しを。
子供が小さい時のお出かけはなにかと大変です。そんな時、ご両親が近くに住んでいてくれたなら少しのことでも応援を頼めるのですが、離れて住んでいる場合はそう簡単にはいかないでしょう。
でも、お雛飾りを買ってくださったご両親にはそのお雛飾りを披露したいもの。お雛様を飾る時か、片づける時はご両親をご自宅にお招きしたいものですね。また、そういった時にこそ、お雛飾りのお礼としてお返しを用意したいものです。ご両親はそんなことなど望まず、孫に会えるだけで十分嬉しいとおっしゃることでしょう。でも、親となったあなた自身も、今後親としての役目を果たす想いの決意としてお返しをしたいものですね。
何歳になっても、結婚しても娘は可愛く、心配なものです。ましてや子供ができて「ちゃんと親になれるかしら。」と要らぬ心配さえしてしまいます。それは昔も今も同じこと。そんな自分を大切に想ってくださるご両親に近況報告もかねて、子供の写真を送りたいものですね。
写真はいまではスマホで簡単にメール送信できるようになりました。でも、プリントアウトして飾られた写真はスマホのなかにある写真と違い、インテリアになります。そんな成長を伝えるインテリアをお雛飾りのお返しに贈ってみませんか。