孫の入学祝いに贈りたかった赤いランドセル
入学祝いといえばランドセルが定番だった。
昭和の時代はお父さんの勤め先から入学祝いとして支給されることもあった赤いランドセル。いまでは女の子のランドセルの四分の一程度しか赤いランドセルはおらず、ピンクや茶色、近年ではブルーも人気だそうです。実をいうと我が家の長女は赤いランドセルでしたが次女はピンクを選びました。それだけ個性が尊重される時代になったのかもしれませんね。
自分らしく生きることはとても大切です。その第一歩が子供自身のランドセルの色を選ぶことなら、それはとても貴重な経験かもしれません。なぜなら、その自分が選んだランドセルを6歳から12歳の多感な時期にずっと使い続けることを自ら選択したのですから、たとえその色がクラスで一人しかいなかったとしても、自分の責任で飽きずに使い続けることはなによりもよい教育になるかもしれません。
ですが、子供の個性が尊重されてランドセルの色さえも子供の好みが尊ばれるようになった今、祖父母の入学祝いもその自由が尊重されてよいのではないでしょうか。たとえば、自分の娘の子供ならランドセルを入学祝いに贈ることはなんの抵抗もないでしょう。一緒に選ぶ楽しみさえあります。でも、息子の子供に入学祝いを贈ることは、特に外孫の場合、なにかしらの遠慮があるのではないでしょうか。
なぜ入学祝いを贈りたいのか
子供の成長は早いものです。ついこの前 生まれたばかりと思っていたのに、あっという間にハイハイをしだして、歩いて喋って・・・気が付けば小学校入学です。そんな成長の節目が小学校への入学といえるでしょう。日本は桜の季節に入学を迎えます。祖父母自身、またその子供も桜の下 入学式を迎えたことを懐かしく思いだすでしょう。そういった懐かしい思い出とともに入学祝いを孫に贈りたいと思うのではないでしょうか。
また、入学祝いを贈ることで祖父母の存在感を表したいという思いもあるかもしれません。なんといっても成長の早い小学校6年もの間、毎日使ってくれるわけです。制服や学用品なら成長著しいその頃はもって一年がよいところでしょう。それが6年間使ってくれる、またなにかしらの折りに入学祝いとして贈ったことを思い出してくれる、などと想像さえしてしまいます。
自分のことを折りにふれ思い出してほしいと思うのは自然なことです。ましてや離れて暮らしているならなおさらのこと。逆に毎日顔をあわす間柄ならそのような入学祝いなど必要ないでしょう。ちょっと距離のある関係だからこそ入学祝いにランドセルを贈りたいと願う祖父母は多いのではないでしょうか。
小学校卒業後のランドセルの行方は。
最近の傾向として、小学校卒業後のランドセルを寄付する方が多いそうです。特に発展途上国に手数料がかかったとしても寄付をして役立ててほしいと願うご家族が増えてきたとか。少し前ならそんなランドセルの行方を想像すらできませんでしたが、世界は狭くなりましたね。
もちろん、リメイクして使うや収納として使う方がも相変わらず一定数います。また、卒業後しばらくは手放さなくとも時間の経過とともに廃棄するご家族もあるでしょう。それは住居スペースから考えても致し方ないことですね。ですが、自分たちのことを時々思い出してほしいと願って贈った入学祝いのランドセルは ある意味小学校卒業とともにその役目を終えてお払い箱に入ることも事実です。
自分たちが遠く離れて住んでいてもその存在を忘れずにいて欲しいと願い贈った入学祝いのランドセル。もし、そんな意味が少しでもあって入学祝いを選ぶならずっと変わらずに使え、なくならないもの。そんな桜の風景を入学祝いに贈るのもよいかもしれませんね。
いかがでしたか。入学祝といえばランドセルや学習机、文房具・制服など実用的なものと考えてしまいがちですが、思い出を彷彿させるインテリアも入学祝いとしてはおすすめです。
ランドセルを入学されるご家庭で購入される方も多いでしょう。お子さまの意見を尊重される方も多いでしょう。ですが、お子様だけでなく祖父母の意見も取り入れられご家族みなさまの絆が強まるようなご入学をお子様が迎えることができたらとてもいい世界になるだろうなと思うこの頃です。