親から子供へ贈りたい誕生日プレゼント
大人であることに年齢は関係ない。
いつまでも子供と思っていた子供が妙に大人びて見えるとき、それが何歳なのかはその人によって違うでしょう。
いじめられている友達を助けた時や、環境や動物に対して優しく接しようとする態度、無謀な大人の態度を正義で批判する時かもしれません。たとえば、スウェーデンの環境保護活動家のグレタ・ トゥーンベリさんは十代に、毎週金曜日に学校を休んでストライキを続け、同年代の子供や大人たちに環境保護の重要性を訴え、世界を動かしました。
グレタさんの波は大きな変革ですが、それほどまででなくとも子供の一言に大人が感化されることはあります。それは、もともと感じていたことに目を曇らせ、みないふりをしていた大人としての反省と、そのことに気づき発言してくれたことへの敬意の表れでしょう。なので、子供でいること、大人になることに年齢は関係なく、勇気をもって生きる人だけが大人といえるでしょう。
大人より子供でいることが楽ちん。
子供でいることは社会や自分に対して責任が小さく楽ちんです。それは勉強や仕事をするとかいうことではなく、目先のことだけを考えればいいからです。
しかし、大人はそんな子供がこの先も生きやすい世界を作る責任があります。世界が壊れたり、なくなってしまうことは実は容易なことで、戦争を起こさないや疫病を流行らせないなど、それは大人の責任だからです。
2020年に発生したコロナでアメリカは第二次世界大戦と同じ40万人もの命をたった一年で失いました。そんな未来をだれが想像したでしょうか。大人である以上、このような事態を二度と起こさないために自分の行動に責任をとる必要があるのです。
親が子供を認めたときが大人になるとき。
昔は元服という制度があり 11歳~16歳の間に大人になるための通過儀礼がありました。いまでは二十歳の成人式が一般的でしょうか。それでも世界に目を向けるとアメリカやイギリスでは成人式という式典はありません。それぞれが個人の成長にあわせて 節目となるお誕生日を祝って大人となるのです。
子供の成長は両親にとっても、祖父母にとっても嬉しいものです。いつまでも頼りにされるより、立派に一人の大人として成長してほしいと大切に育ててきたわけですから、寂しくもあり嬉しくも感じるのが子供の誕生日です。
そんな子供の誕生日に「今日から大人だね」と親としての最後の誕生日祝いをプレゼントしませんか。それは高校卒業の18歳かもしれないし、20歳の成人の時かもしれない、大学卒業の22歳や24歳、それ以上かもしれません。でも、親自身が子供から手を放すためにもそういった誕生日祝いは必要なのかもしれませんね。
いつまでも子供のままの大人はたくさんいます。もしかしたら 私自身もそうかもしれません。そう簡単にグレタさんのように勇気をもって生きることはできないでしょう。
でも、大人と子供の違いを実際にはできてなくとも理想を語ることはできます。グレタさんの行動から大人は多くのことを学びました。そうゆう生き方が誠実であることを指し示すのも大人の役割ではないかと思うのです。