祖父母となった両親へ
孫にとって大切な存在
厳格だった両親が、孫を見守る時の眼差しが優しく自分の時とまるで違うことに気づくことはありませんか。子供としては、そうはいってもどこかであの頃のように厳しくなるはずと思いきや、終始優しい両親になにかしら違和感さえも感じるのではないでしょうか。
子供には責任があるけど孫には責任がない、と言われるように祖父母にすれば目に入れても痛くない存在が孫です。自分の子供に対してできなかった愛情を、時間や経済的余裕を背景に思う存分愛情を注ぐ祖父母たち。
子供にとって愛情を注いでくれる存在は大切です。それが多少過剰であったとしても、子供の成長のためと思い大目にみたいものですね。
70代になった祖父母に感謝の気持ちを伝えよう
そんな祖父母たちも60代は元気ですが、70代に入ると体力の低下と共に孫のお世話が十分にできなくなります。3人兄弟の子供を出産したなら、長男・長女の時はあれほど愛情を注いでいた祖父母が、三男・三女となるとパワーが減っているような、そんな感じを受けたご両親は多いでしょう。
60代を過ぎると子供の成長の速さと同じように体力・気力とも低下して行く速度が速まります。もちろん、個人差はありますが、疲れや衰えを感じるのは本人が一番わかっていること。ついついパワーをセーブするようになっても仕方ないことなのです。
祖父母が70歳の古希の祝いの誕生日を迎えたなら、日頃の感謝を込めてお祝いしましょう。孫の誕生日は1年ごとに祝っても、祖父母の誕生日のお祝いは70歳の古希祝いの次は77歳の喜寿祝いとなります。健康であれば、そんな間隔でいいのです。だからこそ、父親、母親どちらかが70歳になった誕生日に一緒にお祝いすることも問題ありません。お誕生日でなくともお正月やお盆、敬老の日などに感謝の気持ちを伝えるのもいいですね。
自分の両親ではなく子供の祖父母に贈る
親はいつまで経っても親で在り、子供は子供でその関係は変わりません。ですが、自分を挟んで孫と祖父母の関係になると、感謝の想いは変わってきます。
親がしてくれて当たり前のことを、自分の子供に対して両親がなにかしら行ってくれたなら、お礼を述べるのが大人です。例えば、子供の初節句やお誕生日にお祝いを贈ってくれたなら、お返しをするのが常識です。
また、祖父母は夫の両親と妻の両親、2組の祖父母がいます。両方に同じように行うことも大切です。どうしても相手方の両親に気を遣い、自分の両親に気が回らないもあります。でも、それは親に対していつまでも甘えているのと同じこと。大人として、両家の祖父母に礼を尽くしたいものですね。
自分の親の老いを目にするのはツライものです。ましてや孫をかわいがる姿はなぜかしら気丈だった両親の姿と一致せず、物悲しく感じることもあるでしょう。ですが、子供の成長と同じように両親の老いも早いのです。その時々の変化を70歳の古希祝いや77歳の喜寿祝い、80歳の傘寿祝いを通して見守りたいものですね。そんなお誕生日祝いのプレゼントに刻印するポイントは
タイトルはSpecial Thanksなど。
いかがでしたか。二十歳の成人式を終えると60才の還暦祝いまで暦でのお誕生日祝いは特にありません。その間は健康や経済面も安定した時期と言えるからかもしれません。その20才から60才の間を過ぎると数年単位で大切な人の体力や気力には気を配りたいものですね。たとえ、それを目にするのがツライことであっても、急な変化を目にするよりは余裕を持って接せられるというものです。