娘から母へ、想いを伝える古稀祝い
古希の誕生日は古代稀れな古稀と書くこともある。
長寿社会となりました。100歳以上の元気なシニアも多くなり、その昔「人生50年~」と言われていた時代ははるか遠い昔話となりました。ですが残念ながらいつか人は死を迎えます。その事実は不変です。不吉なことをいうように思われるかもしれませんが、そこは必ず人の通る道。ある意味 そのことを意識することで自分自身の生き方や親や他人との接し方が変わってきます。
男性であれ、女性であれ、母親には特別な感情があるといわれています。例えば、母親に愛されて育った男性は女性全般に愛されやすい。それは見た目とかだけでなく、母親に愛され育った男性はその愛に応えようと子供の頃から気を使います。その気遣いがいつしか身につき、成人しても自然と女性に対してスマートな気遣いができ愛されるということのようです。
ただ、女性の場合は少し違います。同性がゆえに娘にすれば大好きな父親を奪われないかと防衛本能が働き 前述の男性のように簡単には事はすまないようです。なので、逆に父親という存在を介さない家庭であれば母娘は姉妹のように仲良くなるのです。
母と娘の関係は少し複雑。
どんな母娘も仲が良い、悪いに関係なく 切っても切れない不思議な関係があります。そのことを辛く感じて生きている娘もいれば、とても幸せに感じている娘もいます。ただ、どちらにしても姉妹のように年齢が近いわけではないので、時として期待に沿ってくれない母親を重く感じたり、娘を冷たく感じたりするという現象が起きたりします。
そんな母と娘は複雑な関係ですが、親子の関係がよくない人は 他人との関係も上手に結べない場合が多いようです。これは人間関係を築く最初の人が親なわけですから致し方ないことですね。なので 母親としっかり向き合うことがその後の娘自身の人生が開けるということはよくあることです。
いつかは避けられない別れがくる
母親大好きな人も、母親苦手の人もいつかは母親と別れなければならない日が来ます。その日を意識することで いままでの母親との蟠りを捨て新たな関係を母親と結べる日が来るのではないでしょうか。
ただ実際に母親との別れを意識するのは70歳を過ぎてからかもしれませんね。還暦祝いの60歳ならまだまだ母親も若く 娘自身も折り合いがつけれない年齢かもしれません。だた、70歳代に入ると昔から言われたように「古稀は古代稀なり」の言葉通り 体調を崩しやすい年齢になります。そんなとき母親との蟠りを無くすためにも古稀祝いをお母さんにしてはいかがでしょうか。
芸能人でも母親との蟠りをカミングアウトする人が増えてきました。でも実際は昔から母娘の関係はなにかしら複雑であり、例えば占いに行っても女性に対して「お母さんとの関係が~~」といえば なにかしら人は思い当たる節をみつけるそうです。でもそんな母親も本当にいつかは別れなければなりません。実際に関係性をもてているのは元気な証拠なのです。だから本当はとても母親に甘えている。そんな娘から母親へ感謝の想いをこめて古稀祝いを贈ってはいかがでしょうか。