誰が贈ったか分かる記念品
「手土産」でさえ難しい贈り物って。
会社に贈るお祝いの品といえば、胡蝶蘭の鉢植えや有名なお店のスイーツなど。「秘書が選ぶ手土産」では3000円位から選べる名店のスイーツがたくさん掲載されていますよね。「個別包装がお薦め」や「健康志向の人にも喜ばれる」、「甘さ控えめので年配の人にも大好評」など、セレクトポイントも書かれていて またそこで悩んでしまいそうです。
それだけ、贈り物に気を遣っているということ。裏返せば、そこまで気を遣わなければ手土産さえも喜ばれないのかと不安になってしまいますよね。
でも、実際にあなたがもらう立場ならなんだっていいのではないでしょうか。記念日を覚えてくれていたというだけで嬉しいはずです。逆に、だれが何をもってきたものか分からなくなるのが一番不安なのでは。鉢植えによく「〇〇さんへ、〇〇より」と立て看板のようにつけているのは、記念品でいうところの熨斗になります。誰が贈ったか分かるようにしておくことは、贈る側のマナーとして大切な約束事なのです。
贈った記念品に自分の名前も添えよう
例えば、取引先関係で親会社から子会社への記念品には、会社名を刻印することが多いです。その記念品を社長室やロビーに飾ることで、親会社の信用度が子会社の信用度にも繋がります。
個人の場合も、恩師の出版記念や受賞記念など、第〇期生一同 など、個人名でなくとも贈り主の名前を彫ることが多いです。それは、受賞後にその記念イベントを思い起こす時に、その教え子たちの顔も一緒に思い出せるからという理由で好評を得ています。
記念品が自分を思い返してくれる一つのトリガーになればその記念品は成功したといえるのではないでしょうか。どれほど豪華な花束を贈ろうとも、どれだけたくさんの金額をご祝儀として包もうとも、思い返してもらわなければちょっとツライですよね。それぐらいアピールするので記念品はちょうどいいと思うのです。
記念品で繋がる、それからの縁
社会にでると人はいろんな共通点をみつけて繋がろうとします。たとえば、出身地が同じだとか、学校が一緒だったとか、もちろん共通の友達がいる、共通の趣味があるなど、「あの人は優しいから」や「あの人は物知りだから」といった理由よりもなにかの共通点をみつけて繋がる方がはるかに早く親しくなります。
そうやって繋がった後で、「あの人に頼んでおけば」とか「あの人に相談すれば」と縁ができるのです。そんな縁をたくさん作れる人ほど、「人脈が広い」や「ネットワークを持っている」などと評され、会社にも友人にも重宝される人となり、強いてはそれは自分自身のためにもなります。
社会人であるなら、幅広い分野での縁をたくさん作りましょう。そして、その縁で自分自身を助け、よりよい社会人として活躍できる場をもうけましょう。そのお役に立つツールの一つに記念品はあるのです。
人生のなかで記念品と贈ることはないだろうと若い時は思うかもしれません。でも、今まで卒業記念品など、学校や所属していた部活、クラブチームから贈られたことがあるのではないでしょうか。普段はその記念品も机の奥の方に仕舞ってあるはず。でも、ふとした時にその記念品を引っ張り出して見た瞬間、心は当時の自分に帰っているはずです。学校での楽しかったことや、部活でのしんどかった練習など、忘れていた記憶が鮮明に思い出されるはず。それが記念品の力なのです。お花やスイーツでは作ることのできない縁をしっかり結びたいものですね。そんな記念品に刻印するポイントは
タイトルはSpecial Thanksなど。
いかがでしたか。最近はお祝い品でもカタログギフトやお祝い金だけで済ます人が増えてきました。人の縁が希薄になってきたように記念品もライトになってきました。それでも、アメリカの映画など見るとクリスマスプレゼントで足元を覆われたクリスマスツリーをみるたびにうらやましくなります。そして、互いにクリスマスプレゼントを交換する姿は私の憧れです。いつか日本もそんなクリスマスになればいいなあと、毎年クリスマスのたびに思うのです。ただ、毎年でなくとも記念日ぐらいはそんな風に過ごしたいものですね。