贈り物はコミュニケーション
親が当たり前にしてくれるものだった。
入学祝いや卒業祝いなど、ステージが変わるたびに祖父母や親戚からお祝いをもらった記憶はありませんか?希望の学校に入学したり、また留学など自分の道を究めるための進学など、ご両親以外にもあなたのことを応援してくれた人は多くいるでしょう。
特にアスリートやアートの道を目指した人は自分ひとりでその道を進むことは困難なことが多く、周りの方のサポートなしにはその道を続けることさえ難しかった人も多いと思います。
でも そういった時にいただいたお祝いやサポートは「内祝い」と呼ばれ、基本的にお返しは不要です。特になにかする場合でも あなた自身よりご両親がお返しをすることが当たり前だったと思います。「内祝い」とはそうゆうお祝いなのですが、「就職祝い」となると違います。仮にあなたがいま学生で収入がなくとも、「就職祝い」をいただいたなら、ご両親ではなく あなた自身が「お返し」をしたいものですね。
あなたを応援したい気持ちをこめて。
「内祝い」を贈る場合、「お返し」を望んでいることはなく、心の底からおなたを応援したい想いの表れが「内祝い」となります。これからも社会や世界で活躍してほしいと願いをこめて、そして あなたとの繋がりをこれからも続けたいという思いを伝えることが「内祝い」を贈る気持ちです。
学生から社会人に変わるとそういった「内祝い」もご両親任せでなく 自らが用意するのが社会人のマナーです。それは手紙1通、電話1本といった簡単なものでいいのです。そうやって大人は「お祝い」を介してコミュニケーションをとることもあるのです。
「お祝い」や「贈り物」は、単なるモノのやりとりではなく、コミュニケーションの一部だと考えることでご両親に任せるより、あなたご自身が「お返し」をするのが当たり前と感じていただけると思います。なぜなら、コミュニケーションをとりたい相手はご両親ではなくあなたなのですから。
コミュニケーションとしての贈り物
昔は法事やお正月など親戚が必ず集まる機会が多くありました。でもいまではタイミングが合わずそういった機会も少なくなってきました。小さい頃は親に連れられて、そういった親戚の集まりに行って 従妹や姪っ子たちと一緒に遊んだ記憶もあるでしょう。
それが 学校の部活動や勉強が忙しくなると そういった集まりは親任せとなり従妹や姪っ子に会う機会も少なくなってきたのではないでしょうか。でも、あなた自身も自分と血の繋がりのある親戚の子が結婚や出産などライフステージが変わった話を聞くとなにかしらお祝いを贈りたくなる気持ちになりませんか。
そうやって「お祝い」を贈ることで、親戚としての繋がりを深めたいと思う気持ちもあると思うのです。友達関係とは違う親戚の繋がりは「お返し」を期待しない「内祝い」となり、贈ったり贈られたいすることで 近況報告もかねて 繋がりは続いてゆくのです。社会人になったなら、そういった「内祝い」を介した親戚づきあいも学んでいきたいものですね。
どんな家でもお花が一輪あるだけで生活が華やぎます。それはお花の生命力がそのお家に活力を与えるのではないでしょうか。就職祝いなどの「内祝い」の「お返し」にお花を贈る人は多いでしょう。でも、お花は枯れてしまうと終わってしまいます。その方が邪魔にならなくていいと思って贈る人もいるかもしれません。でも繋がりを感じたいなら なにかしら残るものの方がいいのではないでしょうか。
一輪挿しもお花が枯れればその出番は終わります。でも、冬になるとちょっとしたグリーンを、そして春にはカラフルなお花をとシーズンごとにお家を彩ります。あなたのこともいつも「どうしているかしら」と案じられるより、1年に3~4度 シーズンごとぐらいに「どうしているかしら」と案じられる距離感が心地いいかと思うのです。そんな心地いい距離感を感じられる内祝いのお返しを贈ってみませんか。