平均余命までまだまだ時間がある傘寿祝い
70代・80代でも活躍しているけど。
長寿社会になりました。80歳を過ぎてもお元気な方は多いです。日々テレビでみかける政治家はどなたも元気です。アメリカの前大統領 ドナルド・トランプ氏は74歳で、2021年に46代目の大統領となったジョ-・バイデン氏は78歳です。あの壮絶なアメリカの選挙戦を戦い抜き、その後も大統領という激務を70代後半でこなすのですから、80代をお年寄り扱いするのは失礼なことですよね。
それでも、いくら健康だといっても60代より70代、70代より80代が疲れは残るものです。ご自身の親御さんが70代、80代ならそんな疲れた親の姿を認めたくないでしょうが、実際には「後期高齢者」となり健康を留意する存在になりつつあります。平成天皇が退位されたのは85歳でした。現在もお元気ですが、70代から80代前半は本人にしかわからないお疲れがあるのかもしれませんね。
傘寿のお祝いは80歳のお誕生日に。
傘寿祝いは80歳のお誕生日祝いです。還暦や古希は中国からの風習ですが、喜寿や傘寿は奈良時代から始まった日本古来の長寿祝いとなります。なので 親御さんの還暦祝いや古希祝いはお祝いしていなくとも、喜寿祝いや傘寿祝いは日本人としてお祝いしたいものですね。
そして母親の長寿のお誕生日祝いとなると、子供が性別に関係なく複雑な感情があり お誕生日をお祝いしたことがない人も多いのではないでしょうか。それは母親自身が長寿であることよりも美や健康を意識して長寿を祝うことを避けたり、子供自身も父親に比べ、母親の長寿を祝いきれない気持ちがあるようです。
長寿祝いのスタートとなる還暦祝いの60歳から傘寿祝いの80歳の間に20年という月日が流れています。それは赤ちゃんが成人するのと同じ期間。今一度、あと何回親の顔をみれるかじっくり考えて傘寿祝いをプランニングしてはいかがでしょうか。
感謝の想いとルーツを求めて。
傘寿祝いであれ、喜寿・米寿であれ、親に感謝の想いを伝えて祝おうとありますが、実際にはどうすればいいのか、私自身も悩むことがあります。感謝の想いは母の日や父の日、年末・年始や毎年のお誕生日にだって伝えています。
なので、節目のお誕生日だから特別に感謝を・・・、と言われても戸惑ってしまうのが事実です。そこで、特別なお誕生日だからこそ、自分のルーツに会いに行くと思えばいかがでしょうか。80代ともなると健康で一人暮らしやご夫婦で住まわれている方もいれば、ホームや施設・病院にいる親御さんもいらっしゃるでしょう。
また、すぐには会いに行けない距離に住んでいる場合もあるし、入院している親御さんの姿を見ることが辛くて、会いに行かない選択肢を選ぶ方もいるでしょう。どんなに優秀なヘルパーさんでも自分の親だから介護できないという方の話をきいたこともあります。でも、自分のルーツである親御さんに会える機会は一日一日と減ってきていると感じたなら、傘寿のお祝いをきっかけに会いに行ってはいかがでしょうか。
親が老けてみえるのは、子供として悲しいことであり、その姿から眼をそむけたく気持ちはよくわかります。でも、そういった想いが強い人ほど、後々後悔を残さないために、返しては自分のために元気なうちに親御さんのお誕生日というきっかけを得て会いたいものですね。
親は自分に一番似ている存在です。親が進んでいる道はいずれ自分が進む道。そんなルーツを確認しに、複雑に絡み合ったツタ模様のグラスを親の傘寿祝いのプレゼントにいかがでしょうか。