春ですね。
私は車でよく川の土手を走るのですが、本当に菜の花が美しい季節になりました。春霞が多いこの季節に、菜の花の黄色は眩しく またその鮮やかな茎の部分のグリーンとの対比も春らしく勢いを感じさせます。特に川の土手は群生しているので川面さえ覆いつくしそうな菜の花は春の象徴のようです。でも、べつに川でみなくとも 最近ではスーパーやコンビニでさえも菜の花を売っていませんか?
生花ようにではなく、お浸しや炒めものとしての食材で手軽にとれる葉物としてこの季節は多く出回っているのでは。少し苦みがある菜の花ですが、春野菜のわりには灰汁抜きや水晒しの心配もなく 季節感を感じさせる食卓作りにはもってこいの食材ではないでしょうか。
春野菜にはタケノコやフキ、ウドにたらの芽などがありますが どれも少し苦みがあり扱いに苦労はするものの、この季節にしか出回っていないものも多く、その上栄養価も高い。この季節に食するのを逃したら つぎは来年まで待たないといけない食材たちばかりです。まるで一期一会の人のようですね。
春は別れと出会いの季節。この春、卒業や転職で離れてしまった人とは次にいつ会えるかなどなんの約束もありません。だからこそ、会っているその瞬間を大切にしたいもの。実際に一緒にいるときはケンカもしたり、気が合わないこともあったりすることでしょう。まるで、それはクセの強い春野菜のよう。でも、長く付き合うほどに そのクセが分かってお互いが心地よくお付き合いできたりするようになります。
でも、そうやって培ってきた関係も引越しや転勤でその関係が否応なしに終わることも。そんな時にこの春霞を思わすような朧月夜のランプを眺めて、「そんな時もあったなあ~」なんて感慨にふけってみるのも春の過ごし方かもしれませんね。(春霞を思わす、朧月夜のランプはこちら)