自分の世界を広げる一番の近道に「読書」があります。私も読書嫌いではないのですが、長期休暇を利用して読書をしようと本を買い込んだものの、実際には読みきれずに早々に本棚へ等という経験多々あり。読書習慣はよいものだと分かっていても、仕事をしていると「忙しい」という言葉に任せて、つい読書をサボってしまいます。
それでも時間ができれば「読書をしたい」と思うのは、好奇心が強いからなのでしょうが、本当の本好きは時間が無くとも本を読むもの。そんなことをお笑いの又吉さんから学ばせていただきました。きっと彼のタイムスケジュールから考えると私の方がはるかに時間を持て余していますが それでもあれほどの読書は早々に続きません。ですが、退職を迎えて時間に余裕ができたらじっくり読書と向き合いたいと思う人は多いのではないでしょうか。
今後の生活についてのハウツー本や食生活の本、読みたかった長編小説や旅行ガイドブックなど、働いている時は知りえなかった世界を退職を機に覗いてみたいと思う方は少なくないはずです。読書は想像力を育みますし、コミュニケーション能力も高まるツールです。特に会社員を定年退職し、自宅でいる時間が長くなりそうな年配の退職者にはぜひとも身につけていただきたい読書習慣。
繰り返しになりますが、本好きならばすでにその習慣は身についているので必要ないのですが、健やかに年齢を重ねてほしいという願いは心身がしっかりしていることが大きな願いでもあります。そのために老婆心ながら読書を薦めるのです。もちろん、実際に書籍のものや図書カードなどでもいいでしょう。ですが、それでは長続きはしづらいもの。それよりも読書しやすい環境を整えてあげることが大切なのではないでしょうか。
昔は「蛍の光・窓の雪」のように灯りが乏しく 読みたい時に本が読めなかった時代があります。今はスマホで読んだり、Kindleで読むこともあるので そんな灯りを心配する必要はなくなりました。ですが、薄暗い部屋でスマホのライトで本を読む姿は決してカッコいいものとは思えません。ですが、テーブルランプが一つ、灯りをつけていたなら、思わず読書をしたくなりませんか?
テレビのスイッチを付けることなく、薄明りの中で読み切れてない本を開ける。そこから読書習慣がつくというものです。そのためにもテーブルランプととも「退職後は読書も楽しんでね。」の一言を添えて。退職後も大切な人の世界がますますと広がって行きますようにと願いを込めて。ちなみにこのテーブルランプの名前は「星月夜」。芥川龍之介の本や正岡子規の俳句にも登場する言葉なんですよ。(星月夜はこちら→)