師走(しわす)に入りましたね。
以前から師走は「師が走る」。先生も走るほど忙しい12月のこと、とおもっていたのですが、本来の語源は「し果つ」や「年果つ」が変化したものだそうです。物事をし終える月、年が終わる月が 「しわす」の正しい解釈だとか。
それでも、
12月はなにかと忙しくなる時期ですから 先生も走るということで師走と後世の人が考えたのももっともなこと。コンビニや携帯電話が普及していなかった十数年以前は、お正月にスーパーや百貨店も開いていないということで、年末年始の食材を買い込んだり、お正月三が日は掃除もしなくていいようにと 念入りに大掃除をしたり。
子供の頃は、お正月には普段行かない親戚の家に行ってお年玉をもらうのが風習だったので子供としてはワクワクしていましたが、大人になって考えるとそれはそれで気苦労なこともあったのでは。お正月の風景もここ何年かで様変わりしたように、自分自身も年齢を重ね立場がかわるとその在り様も変わったりするものですね。
在り様が変わるものに、食器があります。子供の頃におこづかいで食器を買うということはほぼありませんでした。結婚当初は、新居に備えて気に入った食器を買いそろえたかな。その後、育児を境に、見た目や機能性よりも ひたすら実用性を重視。だって、子供に皿洗いの一つも覚えさすには、お皿が割れる覚悟も必要ですから。
これは食器に限ったことではなく、初心者ならまずは お試しで始めて、うまくできそうなら上級バージョンというのはよくある話しではないでしょうか。でも、結局はお試しのままのものを使い込んでしまうケースも多々あるはず。
食器でいうなら、ワイングラス。初めてお家で飲むワインのために最初から高価なワイングラスで飲む方はいないでしょう。酒屋さんで売っているおまけのようなワイングラスだったり、ニトリやイケアのホームセンター雑貨のワイングラスであったり。初めてワインを買った時に、その次に自分がどれだけワインを飲むかなんて想像できませんからね。だから、ワイングラスにお金をかけず、ワインそのものにお金をかけて試してみるのは当たり前のことなのです。
ですが、気が付けば毎年のクリスマスには改まったかんじでお家でワインを開けたり、子供の手が離れると料理に凝ってイタリアンをつくればワインを開けたり、好きになればお鍋にもワインってこともあるのでは。それほどまでにワインを飲むようになっても ワイングラスは以前のホームセンター雑貨のワイングラスのままということはありませんか?
このシーズン、クリスマスやお正月 お家にいても改まった食事をとる機会が多い季節。食材にお金をかける気分でワイングラスにもお金をかけてみては?きっとステキな1年が始まりますよ。