新しく販売させていただいているハンドメイドビアジョッキの窯元
田島硝子さんにお邪魔させていただきました。
江戸切子窯元で東京都伝統工芸士 東京マイスターの田嶌会長 直々にご説明いただき恐縮の一日でした(^O^) 田嶌硝子さんは都内でも数軒しか残っていないガラス工房のうちの一つです。江戸切子や被せガラスも作られており、炉は全部で11炉。365日24時間フル稼働です。こうゆう職人の場を見ると身が引き締まる思いがしますね。
長い竿を所狭いなか 誰に当たることもなく、逆言えば無駄な動き一つなく流れ作業のように一つのグラスを数人の職人さんが作り上げる姿はいつみてもドキドキします。今回お邪魔したのは 納品のお礼と販売元としての製造過程の確認。ご注文いただいたグラスがどうゆうものなのかキチンと知った上でお客様の元にお届けしたいと思うので できる限り現場には足を運びたいと思っています。
型ガラスの現場です。ガラスというのは火や水を使って造作するのですが、相性がいいのは木や紙や布。燃えやすいものとの相性が抜群。一度でもガラス制作を体験したことがある方なら新聞紙が多用されていることに驚かれるでしょう。型の中に少し膨らませたガラスの種を入れ、残りは型に合わせて吹き入れます。その際に強く吹けば大きくなって薄いガラスになり、少ししか吹かないと小さくて厚いガラスになりますよね。でも、それ以前に炉から巻き取ってくるガラスの種の大きさが一緒であることはありえないのです。粘性や残量により何回巻取れば何グラムという感じではないからです。また、1500度の炉からでてきたガラスの種の量を計ることはできませんし、宙吹きのガラスに吹き込む空気の量だって肺活量で調べることなどできません。ましてや膨らせた1ミリにもみたないガラスの厚さを計ることなどできません。でも、出来上がったガラスはほぼどれも似通っているのは職人さんならではの技です。
粗熱を取り並んでいるグラスたちは手前側に脚の長いシャンパングラスがみえるかと思います。 この脚だって全部職人さんの感で引き伸ばしていながら、出来上がったものはほぼ高さが一緒。
私はそんな手作りのグラスが本当に愛おしいと思うのですよね。残念ながら機械でグラスが作られているところは、日本国内ではほとんど見学させてもらえません。(どなたか見学できる場所をご存知の方がいらっしゃれば教えていただきたいです。)だから一概に比較はできませんが、田嶌硝子さんで当店のために作っていただいているグラスは私は自信を持ってお客様にお届けできるグラスだと思っています。これからも こうやって職人さんの手を通して作られてくるグラスをお客様にお届けできたらなっ、と多くのカッコいい職人さんの背中をみて思いました。まだまだ、グラス制作のお話は続きます。。。。