よいものを見る。

カテゴリー: 日々のなかで
和の生花の世界にもクリスマスはあります(^_^;) 花器の特性を利用したクリスマスバージョンのお花。和製モミの木が主です。 さとうガラス工房のグラス 先日 「利休にたずねよ」という映画を見てきました。市川海老蔵さんが利休を演じて、亡くなられた團十郎さんとの親子共演も話題になりましたよね。内容も気になっていったのですが 撮影にあたって実際に利休が愛用したとされる「長次郎作 黒樂茶碗 銘 万代屋黒利休所持 万代屋宗安伝来」など名器が実際に使われているということで見てきました。やはり、本物は素晴らしい!と言ってみたいのですが、高校時代の三年間 茶道部に在籍しただけの人間にそこまでの審美眼はありません。 それでも、そういった時価数億円はくだらないという名器を貸出してもらうためにどれだけ関係者が奔走されたことかや、その名器をさらっと使いこなされる海老蔵さんの所作を見たりすると、カッコいいなあと心から思います。 ほかにもヴェネチア・ムラーノ島のガラス工房に3カ月かけて作成してもらったヴェネチアングラスがでてきたり(出番はほんのちょっとでしたけど)等、前もって見所を確認していって本当によかったなあと思いました。「映画には細部まで徹底的に“本物”がちりばめられている」と書かれてありましたが、スクリーンを通しての、その本物の価値は素人の私には図りかねますが、本物だと思ってみるとSFXを駆使した映画を見る時と違って、背筋が伸びます。 唯一、違いが分かったのが 海老蔵さんと團十郎さんがお床の花入れをみながら、「この床に合う花入れをどうすればいいか」の問いに 海老蔵(利休)さんが左右対称となっていた花入れの持ち手の片方を割落とすシーンです。最初は左右に持ち手があった花入れが片方無くなることでお床にしっくりと収まる、、あれはなるほどなあ~と思いました。(あら、ネタバレさせてしまったかしら) よくお花の先生に言われることが「量稽古をしなさい。」「良いものをみなさい。」ということ。数をこなせば才能に関係なく分かるようになるとのことでした。2014年は良いものをたくさん愛でたいものです。
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