小雪が舞い散る寒い日に、18年ぶりの知人に会いました。
とはいっても、街ですれ違って「おや~、久しぶり!」なんていう出会い方ではなく、昨秋に地元のTVが当店を取材してくれた番組を見てくれていて、プレゼントを購入しに訪ねてきてくれたのです。本当に嬉しかったです。(このブログ読んでくれたら、Tちゃんのことだからね!ありがと。)
彼女と出会ったのは 彼女がまだ赤いランドセルを背負っていた小学校高学年時代。何回かブログにも書きましたが、私は1991年~2006年春まで、この場所で学習塾をしていたのですよね。ということで、彼女はその時に通ってきてくれていた生徒さんの一人です。本当にちっちゃな小中学生対象の学習塾で小学生は全学年一緒に水曜日と金曜日、学校が終わってから保護者の方が迎えに来るまでやっていました。小学校から当塾まで歩いて15分位の位置にあるので、家に帰ることなくそのままランドセルを背負って通ってきてくれてました。
古い納屋を改装して1Fを塾に、2Fには本を置いて、勉強が終わると2Fで本を読んだり、庭で遊んでもらったり。また、ちょうど勉強する日にお誕生日を迎える子がいる時は 勉強はちょっとだけしてあとはお誕生会をやったりしていました。夏はスイカ割りをしたり、時には早食い競争とかもしたり(笑。 そしてお誕生日を迎える子へのプレゼントは全員で一言ずつかいた「お誕生日おめでとう」の色紙でした。本当に懐かしいなあ。
今日はそんな昔話に花を咲かせながら すっかりオトナになった彼女を見て本当に嬉しくなりました。すでに一児の母となり、現在も妊娠6ヶ月のお母さんとなった彼女はステキな女性になっていて、眩しいくらいでした。女性の20代は結婚や仕事・出産・育児と人生の節目、変わり目が怒涛のごとくやってくる年代です。選択するあらゆることがその後の人生に大きな影響を及ぼすほど重大事項満載です。結婚する・しない、出産する・しない、も全て自己責任ではあるのですが そのことを選択した彼女たちを見守り、支え、時には励まし、「その選択は間違ってなかったよ」と耳元で囁ける存在になりたいなあと、久しぶりに昔の職業気質が頭を擡げてきました。
当時、まわりで働くお母さんたちを見ていて、学童保育がなかった時代ですから、少しの時間でもお子さんたちを預かってあげようという気持ちから始めたのが学習塾でした。元々、専門学校の先生だったし 学生時代は家庭教師や塾講師ばかりアルバイトしていたので、学習塾を始めることになんら抵抗はなく、また当時の私にはそれが一番この場所で人の役に立てる技術だと思っていたので、今でも天職だったかなあと思い返す時があります。
そして、今日久しぶりにTちゃんに会って、当時の生徒さんだったり、今の「さとうガラス工房」に縁のある人がちょっと立ち寄ってくれてお茶でも一緒に飲んでくれたらとっても楽しいだろうなあ~と、ふと思った寒い一日でした。