年度末が近づくと別れを惜しんで、卒業旅行などに出かけられる方もいるのでは。
旅は非日常空間を作ってくれるので、その思い出も強く心に残るというもの。

写真はその時のキモチを残してくれるステキなツール。どうしても日々の忙しさに追われて思い出は風化して行きます。ましてや春から新生活が始まるような場合は、過ぎ去った出来事など思い返している時間はないでしょう。人生は日々の積み重ね。今日という日がなければ、明日が飛び越えてやってくることはありません。楽しい今日も、辛い今日も、些細な出来事も存分に味わってこそ人生は深みを帯びてきます。
同じ出来事を体験しても人によって感じ方は違ういますよね。。ディズニーランドで長時間並ぶことを苦痛に感じる人もいれば、並んで待っている間 一緒に並ぶ友達と延々とおしゃべりする時間を楽しく感じる人もいます。なので、同じ旅行に行っても面白いと心から思う人もいれば、口先だけで面白いと言う人もいるでしょう。
ただ、そんな感情は時間によって風化され緩められます。「喉元過ぎれば熱さ忘れる」のようなもので、一緒に行った記憶が優先され、旅行自体が面白い・面白くなかったより、時間のない社会人にもなると一緒にその場所に行けたことだけでも感謝の気持ちさえ持つようになります。自分たちの結婚式の写真なども、自分の花嫁姿の写真をみて「どれも今ひとつだなあ~」と飾る気持ちさえ起きなかったものが、新婚生活が始まり 母となったり社会人として忙しく働いていると、なにかの拍子でその写真を見たときは その今ひとつの顔さえ「この時の私ってがんばっていたよなあ」と自分自身を微笑ましく見ることさえできます。
それもこれも写真というカタチに残る記憶があるからです。その時々に人は「絶対に忘れない。」と思うこともあるでしょう。それでも、楽しいことも悲しいことも忘れることはなくとも記憶そのものは薄らいでいったりします。人は楽しいことだけで生きて行くことはできないし、悲しいことばかりで暮らして行くこともありません。だからこそ、思い出したい記憶は楽しいことや嬉しいことで彩りたいものですね。
もしも、ちょっとイヤなことが続いているなと思ったらケータイなどのカメラで 可愛く、楽しいものばかり撮影してみてはどうでしょう。何気なくうかぶ白い雲や野に咲く花、どれもその瞬間しかないものばかりですが、雨降りが続く時にはその白い雲の写真さえ愛おしくなるはず。写真にはあなたの心を癒してくれる力があるのです。