ビールの喉ごしが心地よく感じる季節となりました。
ビールグラス撮影には泣きのビールの泡ですが、ビール好きには泡も大切なビールの一部。
「とりあえずビール!」で始まる日本の宴会。戸外でも過ごしやすい季節になるとバーベキューやビヤガーデンでもビールは人気の飲み物ですね。発泡酒も含めてビールは 昭和34年以降日本で消費される酒類のトップです。もともとは江戸時代にオランダ人が持ち込んだものですが、最初に口にした日本人は「ことのほかあしきもの。」と評したそうです。日本に今までなかった味わいだったから思わず口にでてしまったのでしょうね。
かくゆう私もビールは苦手でした。皆さんもそうではないでしょうか?初めてビールを口にしたときのあの苦さ。「なぜ 大人はこんなものを飲むのだろう?」と不思議に思ったものです。ビールの苦味は 国際苦味単位という苦味を測る単位があり、イソフムロンという苦味成分の割合で算出されます。麦芽(モルト)が多いビールは苦味が目立たず 風味とのバランスをとるためにこの苦味の量を増やしているそうです。
そしてこの苦味成分のイソフムロンはビールの泡の膜に濃縮されており、ビールの泡はビールより苦味が強いのです。ビールの泡は見た目もきれいなので 甘党の私はホイップクリームを想像して勇んで口にしたりするものだから 余計にビールは苦いものと思うようになったのかもしれませんね。ビールの泡の役目は、炭酸ガスが外に逃げることを抑えるとともに、ビールが空気に触れて味が落ちることも防ぐという役割がありますが、シュワシュワと弾ける音の心地よさ、ホイップクリームのようなクリーミーな泡立ちと黄金色のビールとのコントラストをみると苦みのことなど忘れてついつい「とりあえず、ビール!」と手を上げてしまいます。
さて、そんな見た目も美しいビールですが、缶からそのまま飲むのではなく ビールグラスやビアジョッキに注ぎ替えて飲まれているかとおもいます。缶からグラスに注ぐときの泡立ちや弾ける音は「ああ、今日も一日終わったな。」と思う自分への「お疲れさま」の声に聞こえる時さえありますものね。もし、そのまま缶から飲まれているようなら ぜひグラスに注いでお飲みくださいませ。なんだかビールが「頑張ってるねえ」って語りかけてくれるような気がしますよ。ビールは結構、お喋りなお酒なのです。
せっかく話しかけてくれるビールです。より美味しくいただくために 夏場なら温度は4~6度で、冬なら6~8度。冷やし過ぎも生ぬるいのも泡立ちが悪くなります。またビールグラスも油分による汚れなどがあると泡立ちが悪くなります。使用後は洗剤できれいに洗って水洗いも十分に!ビールからの声を聞くためには それ相応のビールへの配慮が必要ということでしょうか。もちろん、特別なビールグラスならビールの声も大きいですよ。(笑