発泡酒さえビールの味に変えてしまうマイジョッキ!
じゃあ、ドイツビールさえ、日本のビールの味に!?
ビールジョッキの撮影にしては、美味しそうにビールが見えないので、いつかビールサーバーを誰かプレゼントしてくれるかなと期待しつつ。。。エッチングが映える写真撮影とビールの関係について悩んでいたります。なので、これはきっと国産のビールで撮影しようとするから気合が入らないのかと思いし、ドイツのMaisel’s Weisse(マイセルズ ヴァイス)のビールで撮影を試みてみました。
ビールは麦芽を主原料として作られますが、このビールは白ビールと呼ばれる小麦麦芽50% 大麦麦芽50%を使用し、瓶内二次発酵(シャンパンのように)させた南ドイツの伝統的なビールです。なぜこのビールで撮影を試みたかというと泡立ちがよくフルーティーなバナナの香りとオレンジのような爽やかな酸味が口のなかいっぱいに広がり・・・ちょっと気になるお味と思いませんか?
ビールのことは詳しくなかったので調べてみました。ドイツでは1516年に「ビール純粋令」でビールの醸造は「大麦・水・ホップ」のみを用いるよう定められました。大麦だけというのはパンを焼くための小麦が不足しがちだったため、ビール醸造に小麦を使わせないという狙いがあったそうです。パンよりもビール!さすがドイツというお国柄でしょうか。ビールが大好きなんだなあと思って、日本の1516年は何があったのだろうと検索すると「幕府が酒壺税(さけつぼぜい)を酒屋から徴収」との記載を発見。米価抑制のため酒屋による米の大量買付けを防止する意図があったとされています。なんだかおかしいですよね。ドイツも日本も同じ頃にパンを守るため、お米を守るために法律を出したっていうのが。
お酒の楽しみは味わいだけでなく人々の暮らしの歴史とも重なる部分が多いので飲むのも調べるのも楽しいですね。私は一つの銘柄にこだわって飲むいうよりこういったウンチク話しが大好きです。お酒の中にそれをつくった人の顔がみえてくるような気がして、昔も今も 日本もドイツも あんまり変わらないなあと思ったりするとお味もぐっと近まるように思います。
そして、調べていてもう一つ面白い話が。「皮のズボンをはいた三人の検査員が、ビールを表面に流した木製の椅子に2時間座り続け、一斉に立ち上がった際に、椅子が皮のズボンに貼り付いて上がればそのビールは合格」という品質検査もあったとか。(アサヒビール:ビールの歴史より)面白い!きっと日本酒やワインなども 歴史において謎の品質検査があったかもしれませんね。
「だからどうなの?」と聞かれると困ってしまうのですが、その品質検査を思いついた人の顔などを想像すると私は一人でずっと笑っていられる人間なので そういった話を見つけるのが本当に楽しいなあと思ってしまうのです。ということで、ドイツビールのお味の感想は・・・・ドイツ人ってかわいい!でした。ドイツのグラスには容量を記すラインがある話は次の機会に(笑