今年の父の日は6月15日。
母の日は 花屋さんが1年でもっとも忙しいといわれるぐらいカーネションを贈るのが習慣となっていますが、父の日は薔薇の花がシンボルフラワーだとか。なぜだかご存知ですか?
カーネーションの花は「十字架に架けられたキリストを見送った聖母マリアがこぼした涙が落ちて地面に咲いた花」という伝説があり、昔から母性愛の象徴とされてきました。そのカーネーションの花を1907年5月12日にアンナという女性が、アメリカの南北戦争時代、戦争の負傷兵を敵味方かまわず献身的に看護した母 アン・ジャービスに贈ったのが始まりとされています。
父の日もアメリア南北戦争に関係していて、1910年6月19日 ソノラ・スマート・ドッドという女性が自分たち6人兄弟姉妹を父ウィリアムが戦争に招集された後、母が一人で育て過労で亡くなり、父も復員後 男手ひとつで兄弟姉妹をそだて子供達が成人後亡くなりました。ソノマは父の死に際し、「母の日があるなら、父に感謝する日も作ってほしい」と牧師協会に願い出て、「父の日」が始まりました。「父の日」のシンボルフラワーが薔薇なのは「薔薇は十字架にかけられたキリストの血の跡に咲いた花だから」という理由があるようです。どちらも、キリストに関係しているということですね。
ほぼ同時期に始まった「母の日」「父の日」。そして、その始まった理由もアメリカの南北戦争に由来し、母や父の功績を讃え、その残された家族が教会に願い出て実現し、アメリカ中に広まっていったのですね。父や母を敬い慕う気持ちは国境・宗教・国籍などにも関係く全世界で行われています。日本は アメリカの影響が強く5月の「母の日」6月の「父の日」となっていますが オーストラリアの「父の日」は9月、北欧などは11月です。
ともあれ、離れて暮らす親子にとって お互いのお誕生日や「母の日」「父の日」といったイベントごとは理由なしに連絡を取るには好都合なことではないでしょうか。普段は疎遠であったとしても、ちょっとした贈り物を贈ることで会話が成立するというものです。この会話こそが大切であって、贈り物を贈ることは記しみたいなもの。「父の日」に突然、子供から白い薔薇が贈られてきたら 頑固なお父さんも「ありがとう」のメールなり電話なり連絡するものです。その次の「ありがとう」から、「最近、元気?」「何してる?」と続く会話・・・・それこそが、贈り物を贈る意味。なので、贈った後に「プレゼントされてビックリしたよ、ありがとう。」と一言いってもらえるものこそが、本当の贈り物なのです。
また一緒に生活をしているとたわいもない会話はしても、感謝の気持ちを伝えるほどのことはなかったり。親だからこそ 云わなくて伝わると思うのは子供の考えで、親だって「ありがとう」といわれて悪い気がする人はいません。ましてや 突然のプレゼントを手にして照れてしまう父親をみるのも 子供としては嬉しくなるというものです。とっても照れているお父さんの顔、こちらで
見ることができます。→