ワインはずっと大好きでいたいアルコールです。
ワインの味を「おいしい」とか「美味しくない」や、「自分は好き」とか「これは苦手」など様々な表現方法がありますが、ワインほど言葉に言い換えられる飲み物は他にないと思います。色や香り、口に含んだときの印象など、例えワインの品種を覚えるためのものとはいえ、ワインを語るその表現方法を聞いたり、自分で考えたり、また覚えるのも好きです。
例えば、おいしいお肉を頂くときに「やわらかくて、おいしい」と表現することは触感だけの表現になり、本当の美味しさを伝えてないことになります。食べ物は その食材自身が自分の体を作る一部なので、まず視覚で外観を観察し、嗅覚で異臭がないか香りを嗅ぎ、聴覚で噛む音のからの弾力を確かめ、そして触感で初めて舌触りや熱を感じ ようやくその食材の美味しさを他の人に伝えるということができると・・・有名なソムリエに教わりました(^^ゞ
普段からそうやって食べ物を意識して食べると面白いし、またワインは そうやって語って飲んでも許される飲み物なので余計に面白みを感じます。私はまだまだ表現不足なので勉強中ですが、ワインに関していうなら 「クセがない」や「飲みやすい」などという表現は、ワイン生産者に対して無礼な言葉だとされています。なぜなら、ワインという飲み物はその土地の個性やぶどうの品種・造り手の想いを反映してつくる飲み物なので、「クセがない」というのは 「個性がないですね」と言っていることになり暗に、「別にこのワインでなくてもいいよね。」という話しになるからです。
なので、自分のお気に入りのワインというのは 人が「おいしい」といったものを鵜呑みにするのではなく、自分の舌で決めるということなのですよね。ここでグラスを引き合いに出すのは恐縮なのですが、グラスへの彫刻文字というのも 皆さん、それぞれ個性的です。たぶん、そうゆうお客様が集まってくださっているのだろうなっと思っています。たくさん彫刻文字を入れる方もいれば、シンプルにされる方もいらっしゃいます。英語に漢字・ローマ字もあれば、すべてカタカナ・ひらがなというパターンもあります。それがグラスの個性となり、またお客様ご自身の個性にもなります。
「他の方はどうされてますか?」と、ご質問をいただくことも多々あります。例えば、出産祝いであれば 赤ちゃんのお名前を漢字にして 読み方をローマ字やひらがなで表すことがあります。読み方を入れない方もいらっしゃいます。みなさん、本当にそれぞれなのですが、選択肢として知りたいということがあると思うのです。話をワインに戻しますが ワインの味の表現の仕方もある程度の語彙が用意されています。普段から接していない方に、ゼロから自分で考えて・・というのは酷な話ですよね。
エッチングも同じです。お客様の個性を反映させるためにグラスや方法・柄などはある程度 ご用意していますが、最後に決めるのはお客様ご自身なのです。お手伝いは精一杯させていただきます。あなただけの個性あるギフトを作ってみませんか。
既製品で済ますことが多い時代、また既製といって多種多様あるし充実していると思います。そして、なんといっても既製品で済ますことがラクチンです。でも、一生に一度のお祝いの贈り物なら、贈られる方の顔を思い浮かべて 個性あるギフトを贈ってみましょう。