華道を習いだしたのは2008年の春。でも、すっかりサボってしまい下手になってしまいました。一時は 「店長 華の道」と題してブログも書いていたのですが(
→)思わず、自分でも検索(^^ゞお稽古もブログも継続が大事・・・日々反省です。
先生に手を入れていただかないとお花をこじんまりと平凡に仕上げてしまうクセがあります。軽快に大らかに活けるには普段からの前向きな気持ちやいろんなものを好奇心をもってみることが大事。そうは分かっていながらも、身につきにくいものです。
一番小さい時の記憶で将来なりたい職業に上げていたのが「お花屋さん」でした。小学校と家の間にあるお花屋さんで花をみるのが好きで、ある日お店の人が ほわっとするぐらいかすみ草をいただいて、とっても嬉しかったのを今でも鮮明に覚えています。気をよくして そのお花屋さんの人に「どうやったらお花屋さんになれますか?」と尋ねたところ、「早起きできないとお花屋さんにはなれないよ。」と言われ、お花屋さんという職業を断念。
私がいつも遅刻ギリギリで登校していたのを知っていての応えなのか それとも本当にお花屋さんは早起きしなくてはならないのか、今となってはどちらでもよいことなのですが かすみ草をみるたびにその会話を思い出します。それでも、小学生の頃からお花は好きで華道部に所属していました。そのまま続けていれば・・・ですが、好きといえども続けるのは大変(笑
そんな飽きっぽい私もガラスを作り販売して15年。ずっと花を活ける花瓶は陶器ばかりでしたがガラスの花瓶にお花を活けました。薄い色ガラスは足元がみえるので止めは大変ですし、陶器だとお花の茎の切り方で 頑張れば止まってくれそうなところもツルツルと止まらない、いえ これは私の腕の未熟さゆえなのですが。
それでも陶器とは違うガラスの花瓶ならではのキラキラ感にうっとりしてしまいます。円柱状の花瓶はこげ茶に黒、白と3本もっていますが、軽やかな仕上がりはガラスの花瓶ならではです。活け方としては手前のカサブランカを切り落とした方がすっきりしてガラスにも合ったなあと反省もありながらも、花のある生活は心を豊かにします。
このカサブランカもスーパーの切花で買ってきたもの。1輪あるだけで その芳しい匂いは部屋中を幸せ色に染め変えます。思うことは よいものはその周りの空気感を華やかにして、近くにあるものの一番良い部分を引き出す力があること。「本物を身につけなさい」というのはこうゆう考えからきているのかもと思います。本物は単に高価なブランドものばかりを指すのではなく、それを身に付ける人の良さを引き出す力をもっているもの、それが本物。
お花を牛乳瓶やプリンの空き瓶に活けるのもスミレや野の花なら充分。それでもカサブランカほどになるとお花を育てた人にも敬意を表して 大きめのよい花瓶に活けると心豊かになるものですよ。(
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