街のショッピングセンターで、休日なのに多くみけたお洒落なスーツの男性。年の頃は三十代後半。よく見ると傍らには小さな子供と奥様。そう、今日は七五三でした。多くの子供はすでに晴れ着を脱いで、ふだんの洋服姿、でも髪型は華やか。お母さまももちろん着飾っているけど、なにぶん子供が小さいので、身動きがとりやすい服装の方がほとんど。それでも、胸元や耳元にはキラリと光る美しいアクセサリーが。
お宮さんへの参拝となるとお母さまも和装にしたいところですが、主役は子供。ましてや三歳、五歳の子供連れではちょっぴり大変ですよね。私は娘の七五三のお参りの時にイヤリングをつけていて、「これなに?これなに?」と耳元を何度も引っ張られ、結局その場で外したのはいいけど、外して鞄にいれたつもりがどこかで失くしてしまいました。(お気に入りだったのに(涙 それ以降、子供を抱っこする年代が過ぎるまではイヤリングもピアスも封印。今では懐かしい思い出です。
七五三の参拝は、出産時のお宮参り以来となる家族のセレモニー。もちろん、毎年のお誕生日やクリスマスも楽しみですが、七歳・五歳・三歳と人生に一度限りの大切なイベントです。家族みんなで美しく着飾って思い出多く過ごしたいものです。しかし、実際のところはどんな晴れ着を着ていたかより 私のように大切なアクセサリーをなくしたりとかのハプニングの方が心に残ったりするものです。
いい思い出にしようと両親が意気込むほど、子供は宮司さんのお祓い中に泣き止まなかったり、お宮の境内で走り回りすぎてせっかくの晴れ着を汚したりと、親の想い子知らずと痛感させられたりします。それでも時が経ってそんな時のスナップ写真をみるとオロオロと心配そうな顔も、「静かにして!」と子供を諭している顔も全部笑顔。一枚だって消去したくなるような写真はありません。
人生はいい時も悪い時もあります。七五三に参拝したくとも参拝できない家族もいれば、そういったことに興味のない人たちもいます。それはそれで家族旅行や運動会など いくらでも家族イベントはあると思うのです。一番大切なのはそのイベント中にどんなハプニングが起ころうとも、数年もたてばすべて笑い話になり、その話が人を笑顔にしてくれること。ご両親の退職祝い、還暦や古希のお祝いもそのお祝いの場だけが幸せなのではありません。時間が経ってもその時の思い出は いつも私たちを笑顔にしてくれます。
そんな笑顔になれる思い出をどれだけたくさん作ることができるか、それが幸せかなっと、お宮参り帰りの若いファミリーをみて微笑ましく思う休日でした(笑顔を飾る七五三フォトフレーム→
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