年末になるとなにかと慌ただしく感じるものです。私はずっと「師走」というのは先生が一年の稽古納めのために忙しく走り回ると信じていましたが どうやら「師走」の師はお坊さんだとか。でもこれも諸説あってお坊さんと限ったことではないようです。「師走」って最初に言い始めた人はどんな思いでいい出したのでしょうね(笑。
そんな意味合いで「お歳暮」もだんだんと遠い存在になってきましたね。昭和の時代は物流が発達していませんでしたから お世話になった方にはお家まで「お歳暮」をもっていったものです。その頃、まだ小さかった私は両親と一緒に知らない家に行くのがイヤで、通された応接間でモジモジしていたり、玄関先でも門柱に隠れていたものです。確か、祖父母の家も少し離れていたので 年末年始の挨拶には家族で訪問していました。
祖父母ならともかく、両親の友人や仕事先の大人に会うのは小学生ぐらいの子供にとっては結構しんどいことです。いえ、今だって大して人見知りでない私でも、子供の習い事の先生や取引先の上司の方などしんどく思うことがあります。なので、ついつい「お歳暮」を直送することが増えました。
でも、やはり一年に一度は顔を合わせて日頃の感謝を述べるのが礼儀というもの。顔を合わせておけばその後の仕事がスムーズに運ぶことを実際に何度も経験してきました。それでも、日本も狭くなったようでまだまだ広く、またインターネットの普及で車で出かけれる範囲の知り合いだけがお世話になった方とは限りません。そんなときは お歳暮を直送する前にお世話になったお礼の気持ちを綴ったハガキを出すよう心がけています。
メールや電話ででも「いつもお世話になりまして。」の一言は嬉しいものです。ましてや、普段と違う連絡方法は改まった感じさえ醸し出します。モノよりココロは贈り物の基本。人見知りに優しい「お歳暮」と割り切って、たまにはハガキをしたためてみませんか?離れて暮らす、おじいちゃんやおばあちゃんが大人になったあなたにビックリするかも。(おじいちゃんやおばあちゃんの長寿祝いをお歳暮としていかがですか?→
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