デッサンが苦手です^_^;植物図鑑や写真などを見ながらスケッチするのですが、なかなか見たとおりに描けません。本当は目の前のモノを写生するのが一番良いのですが、視点を上手に定めることができず、距離感がバラバラになることもしばしば。先日もサンドブラストを習っている竹内先生に、写真の通り描いた桜の枝のデッサンをみていただいて「本来、この枝は上向きじゃなく、横に伸びるはず。写真をそのまま写すと間違うよ。」と、指摘されました。確かに、真上に伸びる桜の芽って少ないですものね。逆に枝垂れ桜のように下に垂れ下がるもののほうが多いほど。桜の花びらの向きをよく観察すればわかるはずが、つい写すことに必死になり・・・まだまだ修行の身です^_^;
そんな私もデザインは得意かもしれないと、こっそり思う時があります。もともと美術的に学んだのではなく、サンドブラストできるかどうかという商業デザインから入ったので、「見たものをサンドブラストしたい」というよりも、「サンドブラストで何かを伝えたい」といった感性が強いかもしれませんね。
当店にあるサンドブラストのデザインは、15年前からお店をしているので、当初のものはすべてサンドブラストデザイン集から拾ったものばかりでした。ですが、徐々にオリジナルデザインに変更しています。それでも、デザイン集はサンドブラストのデザインとして美しいものがたくさん収録されていますから、組み合わせて使うこともあります。特に枠線などはサンドブラストのデザインとして表現されるものとしては出尽くしている感さえありますから。
それでもデッサンは、「よく観察する」ことをクセづけるために 続けなくてはならない勉強だと思っています。得意なデザインだけを描きたいのだけど、そうすることで デザインセンスは枯渇してしまうと思っていますから。何事もよく観察した上で、不要な部分を削り取るとよいものが出来上がります。「何が大切で、何が不要か、を考える。」それはどんなことにでもあてはまるかもしれませんね。(写真は当店でデザインしたカラーと既存の枠線を組み合わせたカラー柄のガラス盾、ご注文は
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