コーヒーか、紅茶かといわれれば、迷わずコーヒー派です。
幼いころ、我が家ではコーヒーは大人が飲む飲み物でした。そんなお茶タイムの時に子供が飲む飲み物は甘いココア。子供だったのであの甘い~あまい~ココアが大好きでした。最初にコーヒーを飲んだのも、カフェオレに近い甘いコーヒー。今でこそ、コーヒーはブラックで、なんて飲んでいますが、元々甘党なので、体調を崩すとすぐに甘いカフェオレに手が伸びます。
ですが、紅茶との出会いは最初からストレートでした。
母親がティーセットを買ったのがキッカケだったでしょうか。陶器の大きなティーポットに家族全員分お揃いのカップ&ソーサー。お茶碗やお箸は子供専用のサイズだったのに、大人と同じティーカップを使って飲んだ紅茶は、大人の味がしました。
その時からあまり家で、紅茶にミルクや砂糖を入れて飲んだ記憶はありません。
秋の夜長の頃になると、夕食の後に家族でよく紅茶を飲んだものです。当時はカフェインなんて言葉も知らなかったので、考えてみればその後寝付けなかったのかなと思い返してみたりするのですが、そんな記憶よりも甘いクッキーや果物と一緒に飲んだ紅茶の味は、やはりストレートでした。とてもきれいな紅茶の色は、それだけでワクワクしたものです。
きっと昔は、秋のこの時期 夕暮れから就寝までの時間を長く感じたのでしょうね。私の中では紅茶は一家団欒を象徴する秋の飲み物なのです。暖房をつけるには少し早い、ちょっとだけ温まりたい、そんな時ホットな飲み物は 心も体も温めてくれます。
家族の一家団欒を思い返す何かは お持ちですか?家族の誕生日が入ったティーカップなんていかがでしょう?揃えた本人よりも、使った誰かの方が記憶に残ったりするものですよ。