菊は、春の桜と並んで日本人を象徴するような花。
最近では、スプレーマムなどの洋菊も花屋さんの店頭をにぎわし、仏壇のお花というイメージから軽やかで活けやすいお花としても人気です。
それでもお彼岸が近づくと白や黄色の和菊に心惹かれるのは、皇室のご紋に由来するところの「長寿と幸福」、そして先祖を敬う心がなにかしら呼び寄せるのかもしれませんね。ちなみに「菊」という漢字は、中心に向かってまきこむように咲く花の形を、てのひらにお米をおいて握った様子になぞられたものだそうですよ。
ひさしぶりの新作フラワーベースです。ホワイトベースにマーブルの色使いはポップなスプレーマムとの相性も抜群。お彼岸が近くなると仏壇がお家に無くとも菊の花は飾りたいものですよね。咲いてすぐ散る桜にくらべて、寒さをもろともせず長い間咲き続ける菊の花。元来、「菊」の花の名称は、行き詰まるという意味の「窮まる(きわまる)」を語源とするもので、1年の最後に咲く花から名付けられたそうです。
もちろん、今回のマーブル模様のフラワーベースには菊以外にも丈の高いススキやグリーン鮮やかな枝モノを活けても映えるシリンダー型のフラワーベースです。お色目が白なので、どんな花色でも似合う花入れで、このフラワーベースが1つあるだけでお部屋の雰囲気が明るくなることでしょう。季節柄 イエローのピンポンマムを活けてみましたが、花色よりグリーン多めでもすっきりと味わえる花入れです。年末・年始にかけてお花を飾る楽しみをご家庭にどうぞ。