昨晩からのニュースで フィギアスケート選手の浅田真央さんの引退が報道されていました。あまりフィギアスケートに興味がない私でさえ、「ありがとう!お疲れさま。」と思わずにはいられないほどの活躍ぶり。頭が下がる思いです。
競技にもよるでしょうが、多くのプロスポーツでは十代でデビューし、二十代で活躍、そして三十代でプロを引退ということが多いのではないでしょうか。デビューする前の過酷な練習から、デビュー後は成績といったプレッシャーとの戦い、そして現役後半は自らの体力限界への挑戦と普通の人の人生では考えられないような密度の高い人生前半を送るのだと想像すると思わず 親なら泣いちゃいそうです^^;
でも、フツーの人生だって いえ人生にフツーは無いと思うのですが、それでも大方の人は20代前半までは学生というモラトリアムの時間をもらい、その後社会にでてから いろんな荒波を受け、自分の身の処し方を試行錯誤するかと思うのです。それはプロスポーツ選手ほど密でなくとも 緩やかながらも 同様のことが起こっていると思うのです。浅田真央さんほどのように角界からの著名人からその選手生活を惜しむ声が上がらなくとも、仕事を退いたと知った取引先の担当者から、毎日スーツ姿で会っていた駅ホームの駅員さんから、仕事帰りに立ち寄るコンビニの店員さんからも、声にならない「お疲れさま。」の声があると思うのです。
年度替わりのこの時期、ご家族や同僚に職場を離れた方もいらっしゃることでしょう。そのお勤め期間の長短に拘らず、その時間を共に過ごしたなら 声を出して、「お疲れさま。」と伝えてみませんか?浅田真央さんと同世代のフィギアスケーターの高橋大輔選手も「長い間、現役生活、本当にお疲れさまでした。そして、沢山の感動をありがとう」と。同じ時間を共有した者としての声は きっと新しい旅立ちの力になるはずです。