平均寿命が延び、現役でいつまでも働くことが良しとされる風潮が強いなか、現役でまだまだ頑張れる体力を残して第一線を退く勇退を私はカッコいいと思います。
「後進に道を譲る」といえば 言葉の響きはよいのですが 簡単にできそうでできないことです。昔から官職や家業を離れて静かに暮らすことを「隠居する」などといいましたが、「勇退」という言葉には惜しまれながら、その場を去るカッコよさを言葉から感じ取ります。
誰しも現在の地位や環境を離れ、新しい環境に身を置くことには不安がつきまとうものです。そういった中で勇退を決められた方にはすでに次のビジョンがあるのでしょうね。それは今までと全く違った生活パターンかもしれません。ですが、勇退することにより その新しい環境をいち早く作りだす決意をされたのでしょうね。
また、仕事から離れると、心にも体にも余裕が生まれます。社会と密接に属していると妙に世知が無いライフスタイルが身についてしまったりするものです。でも、そんな忙しい生き方より 少し余裕をもった生き方を愉しみたいと思う方が早めの勇退を望まれるのではないでしょうか。
私も早く「隠居したいなあ」と思う方なのですが、残念ながら仕事を無くすと何をしていいのかまだ見当がつきません。なので お客様からのご注文で「勇退おめでとう!」のメッセージを見つけると、何かしら心がざわついたりするのです。(勇退を決められた役職の方への記念品はこちら)