新春を彩る風物詩。箱根駅伝が1月2日にありました。
昨秋に、箱根ガラスの森美術館に行った時に 箱根の町のステキさにどっぷりはまり、ぜひとももう一度訪れてみたいと思っているのが箱根の町です。
箱根をバスや電車で移動した際のあのアップダウンの多さ。こんなに坂が大変なら あの有名な箱根駅伝もさぞや大変な走りなのだろうなあと思い、今まで箱根駅伝に興味はなかったのですが、今年のお正月は学生さんたちを応援しようと。
ですが、箱根駅伝は関東大学マラソン選手権。必然的に関西方面の大学は出場していません。馴染みの少ない大学名に想い入れが続かず、観戦早々30分ぐらいでチャンネルを変えてしまいました。やはり、好きなものや興味あるものは時間を忘れて見入りますが、駅伝はマラソンと違い観戦の仕方がよくわからないこともあって、早々に挫折(笑)それでも久しぶりにみた箱根という響きは 箱根にあった多くの美術館を思い出させてくれました。
もともと美術とは関係のない私でしたが、この仕事を始めてから多くの美術館を巡るようになりました。基本的にガラス系の美術館を選んで足を運ぶのですが 長野にあった安曇野アートヒルズミュージアムのエミールガレの収蔵作品や諏訪湖近くの北澤美術館のガラスはどれもステキでした。箱根のガラスの森美術館などはガラスの歴史をさかのぼるようなガラスの展示の仕方をしているので、美術館というより博物館のような感じがしますが、ガレやドーム兄弟に特化した収集物のあるガラス美術館は、クラッシック音楽の作曲家に会うためにコンサートに行くような心持ちと似ている気がします。
私はランプでいうとティファーニーよりもガレの人間臭い感じが好きですが、花や鳥など自然と題材とした作品はヨーロッパでは人気であってもアメリカではあまり人気が無いそうです。アメリカではガラスをクラフト(お皿や鉢などの食器)という感覚で見ることがあり、ヨーロッパのような教会にあるステンドグラスに代表される美術工芸品としての価値に重きを置いていないからかもしれませんね。
日本は茶の湯や生け花のように 昔から工芸品に対する人気は高かった国です。薩摩切子に代表される繊細なカット技術などは日本人の器用さと色彩感覚は絶品です。ですから、サンドブラストを施したガラスも実際に普段使いするガラスよりランプのようなものが好まれるのかもしれませんね。
“Ma Racine est au Fond des Bois”(我が根源は森の奥にあり)
ガレの工房の扉に刻まれていた言葉です。やはり、ガラスと自然は相性がいいのでしょうね。