秋風が心地よく感じる今日この頃。気温のせいでしょうか、ついつい昔のことを思い出します。昨年の2015年9月6日~2015年10月4日まで、イタリアに短期ガラス留学に行ってました。日々のカレンダーの日付をみると昨年の今頃はベネチアだったなあとか懐かしく思い出し、ちょっとブログに書いてみることにしました。
普段、私の生活歩数は1000歩前後ですが、イタリアではフィレンツエの下宿先からバスに乗り、サンタマリア・ノヴェッラ駅まで行き、そこから弟子入りしたガラス工房まで電車で20分位のプラートという街にほぼ毎日通いました。会社員時代以来20数年ぶりの定期券生活をしたわけです。おかげで一日の歩数は12000歩程度あり、いくら美味しいイタリアンを心行くまで食べても太らないという健康的な生活を送ってました。
イタリアで師事したのがアンジェラ先生。アメリカ人をお父様に持つハーフの美人アンジェラ先生はイタリア語・英語どちらでも授業をしてくださり、大変分かりやすかったです。私はイタリア語が話せるわけではないけど、手作業というのは基本的に体で覚えるので数字程度が聞き分ければ、あとはラジオがかかっていても問題なし、先生の作業を真似て指先で覚えるだけです。日本であれ、イタリアであれ、作品というものは作家の個性の塊です。なので、ガラスをカットしたり熱を加えたりする技術よりその空気感に触れることが大切と思ってガラスの本場、イタリアに行ったわけです。
イタリアに行って驚いたのはやはり教会に飾ってあるステンドグラスの美しさ。たぶん、一か月の間で私の一生分みてきたガラスの量より多いガラス作品を見ました。フィレンツエを拠点に動いたので毎日のように どこかしらの教会に行ったのですが、その鮮やかな色彩のガラスは日本に居ては組み合すことを考えつかないようなほど素晴らしいものばかりでした。
イタリアのミラノのドゥオモの主祭壇を見たときは本当に鳥肌ものでしたが、それ以外にもイタリアの教会には美しいガラスが数多くあり、毎日が勉強でした・・・・と、2/4に続きます。