椿の花模様のグラス!出来上がりました。
椿は好きな花の一つです。ツバキやサンザンカは鳥媒花といって虫のいない時期に咲き、鳥によってその受粉を助けてもらいます。そのため、鳥が止まりやすいように花器を固くし、花期も長く、ニオイも鳥に好まれるようほとんどなく、蜜は大量ながらも薄味・・・と、鳥に受粉されやすいように咲きます。また、鳥媒花の植物の種類は少なく、そのため同様の植物に受粉される可能性が高く、鳥も他の鳥と争うことが少ないそうです。
なんともステキな花ではありませんか!「思うがごとく生きるということ」ということは自然から学ぶことが多いかもしれませんね。
「足るを知る」という老子の言葉があります。文字通りだと「己の身の程を知り、それ以上を望まないことが豊かな生き方」という解釈をされてますが、「身の程」というものが曲者で 「松は松のように」「竹は竹のように」「梅は梅のように」なのですよね。悠々とした松の木が、麗しい梅の木のようになりたいとか思わずに、自分が松なのか梅なのかを知って、それらしく振舞うということです。
ただ悲しいかな、自分が松なのか 梅なのか、分からない、気づけないということは往々にしてあり、それが人の悩みの種ともなるのですが。
それでも 気持ちの沈んだ声でなく鳥はおらず、元気なく咲く自然の花もおらず、自然とはほんとうに字のごとく「あるがまま」ということ。人もそうありたいものです。
ということで、鳥さんに受粉をお願いするために 頑張って咲いているツバキをモチーフにした彫刻柄ができました。(→
こちら)あるがままに、そして互いを理解し助け合い・・・やはり自然は素晴らしい。