読書をする時間は短いですが、本は大好きです。特に絵本が好きかも。「いないないばあ」や「ぐりとぐら」など絵本だけで本棚がいっぱいでしたが、2011年東北震災の時にほとんどの絵本を寄贈しました。200冊ぐらい送ったかな。絵本は薄いので冊数は多くとも大した量にはなりませんでしたが。
とはいえ、どうしても手元においておきたい絵本は、20冊前後残していたます。絵本とはいえない児童書もあるのですが その中の一冊にサン=テグジュペリの「星の王子さま」があります。作者のサン=テグジュペリはフランス人で飛行士でもありながら作家で、その後アメリカに亡命、そして地中海コルシカ島から偵察飛行に飛び立ち、そのまま消息を絶ちました。そんな作家の実人生ストーリーと「星の王子さま」が私の中では合致して、「星の王子さま」になった作家の本として今も大切に手元に残しています。
みなさんの中にも「ヘビにのみこまれたぞう」や「バオバブの木」など断片的な言葉を聞いた人がいるのではないでしょうか。その中の象徴的なストーリーに一輪の薔薇の話しがあります。いつも大事に薔薇のお世話をしていた王子さま。それでもその薔薇がだんだんと気難しくなり、王子様はある日 薔薇をおいて旅にでました。そして王子さまは地球でたくさんの薔薇が咲く庭をみて「ぼくは薔薇がとても珍しい花だと思っていたけど、ただのありふれた花だったんだ!」と思いました。
でも、キツネが秘密を教えてくれて「僕の薔薇は、他の薔薇よりずっと大切だ」「なぜって、僕がお世話をした薔薇はその薔薇だけなんだから。」と気づいたという話です。他にも「たくさんの星のひとつに僕がいて、そこで僕が笑っていれば、君が空を見上げたら、星が全部笑っているみたいにみえるでしょう」の王子様の最後の言葉は今でも胸がジーンとなってしまいます。
絵本は、まだ広い世界にでていない子供たちに夢や希望など実際には目に見えないいろんなことを教えてくれます。大人になって読み返すと、読み継がれる絵本ほどその奥の深さに驚かされることでしょう。秋の夜長、子供が眠りについた時間になってからワインを片手に絵本を開いてみる。そんな夜はあなたに至福の時を授けてくれること間違いなしです→(そんな大人におススメの
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