旅にでるということ。
一人旅は苦手です、でも団体旅行はもっと苦手です。そしてパスポートはすでに切れて数年が経っています。なぜ一人旅が苦手かというと、以前 大分の湯布院に一人旅に行ったときにとっても怖い夢を見たからです。夢はよく見るほうですが、あれは怖かった。(笑
ということで、できることなら一人旅は行きたくない性格です。それでも人に「行き先を決めない旅にでるのはいいよ。」と勧められ、一人旅さえ苦手なのに「行き先を決めない」なんて、とても無理!と思いつつも宿だけ決めた旅にでました。いつもは細かいタイムスケジュールを組むのですが、今回は白紙です。
私としてはかなりの冒険だったのですが、それでもなんとかなるものです。タイムスケジュールを組むと何時にどこまでに行こうと必死になり、たどり着いた先ではもう次の目的地のことで頭がいっぱいでした。でも、タイムスケジュールがないと宿のチェックインまでの時間を潰すことを考えます。地元の名物を探してみたり、ちょっと気になる雑貨屋さんを覗いてみたり。街の人に道を聞くふりして、名店を教えてもらったり。時間に余裕があるからこそできる行動です。
そして旅から帰ってくると、目的地を目指した旅はそれを成し遂げたことでもうその地に行こうとは思いませんが、宿だけを決めた旅は、「もう一度あそこに行ってみたいな」や「あの道を教えてくれた人は親切だった。きっと親切な町なんだ。」とかちっちゃな良い思い出がたくさん蘇ってきます。
一人旅は冒頭にも書いたように好きではありません。それでも目的地があれば、それに向かうのは一人でもさびしくないし、不安もないのです。しかし目的地のない旅は誰かと相談することで自分の発想や意見以外の要素が取り入れられ、終わったあとで「自分ひとりじゃこんなところには行けなかったよね。」とビックリするような結果が得られたりします。
旅の友、どちらかに依存しすぎるのは一方に負荷がかかり疲れてしまいますが、お互いが得意な分野を発揮して作り上げて行く旅は面白いものです。秋の紅葉シーズン、身近な人を誘って旅に出ませんか。誘われることを待っている人がきっといるはずですよ。それが旅の始まりです。