今年は庭に赤いアネモネが咲いています。あまり好みの花ではないし、色目も花形も強烈な花ですが、どこからかタネが舞い込んできたのでしょうか。梅雨前の日差しの中、存在感抜群の勢いで咲いています。
まだ花色がピンクや薄紫なら愛でる気持ちにもなりますが、ショッキングな赤に黒い花弁は まるでウルトラマンにでてくるカネゴンのよう。ですが、アネモネの花びらはその濃赤から想像できないほど やわらかくひらひらと薄く優しい花びらなのです。風に舞うそのクレープ紙(ちりめん)のような花びらは、強い日差しはさらっと受け流し、ほんの少し吹く風にさえも反応し、日中の暑さの中にも「涼」を伝えてくれます。
花全体を見ると その個性は強烈ですが 一つずつ分解して眺めてみることで 思わぬ一面がみえてきたりするものです。好みでないと思っていたアネモネの花ですが、よく花びらをみることでそのクレープ状から ちいさい時につくっていたペーパーフラワーを思い出し 懐かしい気持ちになりましたもの。
365日24時間一緒にいたとしても人は周りの環境から刺激を受けて、個性が生まれ育ちます。その個性は家族でありながらも気づかずにいることもあったりします。でも、よく見るとその気づかなった個性に気づき、自分と似ていてビックリしたりします。見た目だけですぐに決めつけるのでなく 深く理解することでその絆は強まるのではないでしょうか。また、それを理解するための十分な時間があることは家族だけに許される幸せですね。
結婚記念日はそうやって家族の絆が始まった記念すべき日。よくも悪くも後から気づく個性や新しく生まれる個性もあることでしょう。ですが、必ずそこには何かしらの共感できる一面があるはずです。気長に、気楽に、楽しんで。そしてその個性を理解しようとしてくれる家族に感謝も忘れずに(→結婚記念日にプレゼントしたいフォトフレームは
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