当店はグラス1つから名入れをさせていただくお店です。
ですが その中にワイングラスと数点はペア販売(2脚)での販売をさせていただいているグラスがあります。お買い求めされる場合にワイングラスだけ2脚だと分りづらいという話もあったりで全て1点からという要望もあるのですが、私はどうしてもペア販売にこだわりたいと思うのです。
例えば、「お誕生日祝いにグラス2脚をプレゼントするのはどうか?」というご相談を受けます。お客様としてはワイングラスがご所望なわけなのです。もちろん1脚からお創りすることもできることを述べた上で「ワイングラスを贈られて、お受けとりになられる方がいるわけですよね。たとえお手渡しされなくとも、このグラスでワインを飲まれる時はお客様とご一緒にいるようなキモチになられたら とっても幸せな時間になると思うのです。」とお話しさせていただきます。
子供のようにいつもいつも一緒という時期は人生の一時期です。それでも人は一人ではなく誰かにキモチを寄り添わせて生きるものだと私は思っています。昔からある風習に「陰膳」という習わしがあります。今のように旅行が安全でなかった時代に家族・縁者の旅先での安全を祈り、食事のときに同様にご飯を用意することです。
一つのワイングラスでお酒を傾け もう一つのグラスにはワインを注ぐことはなく食器棚に在ることだけでそこには、贈られた方の居場所があるのではないでしょうか。
その居場所を作ったのが、贈った方自身のプレゼントであったとしても。
もちろん、そんなに深く意味を考えてプレゼントを贈るなんてことはしなくてもよいと思うのです。楽しく記念になるようにエッチングさせていただき 一つから快くお受けさせていただきます。
ただ、贈る方も贈られる方も幸せなキモチ、その相手に自分の居場所があると思えるお品として 私はやはりペアのワイングラスは外せないのです。(^_^)v