好きなことを見つける。
好きこそ物の上手なれという言葉があります。どんなことであっても、人は好きなものに対しては熱心に努力するので、上達が早いということですが、この「好き」なものを見つけることって難しいと思いませんか?美容師さんが「幼いころからお洒落をするのが好きで、学校に入って人の髪を触って、その子が嬉しいそうにしてくれるのが楽しくて美容師になりました。」という話しを聞くと、なんて、よく自分や周りの反応を見ている人なのだろうと感心します。
私は 親が公務員だったので小学生の頃は親の仕事内容などよくわからなく、通学路の途中にある「花屋さん」がなりたい職業でした。今も花は大好きですが、花が大嫌いという人は少ないし、好きなことに大した根拠はありません^_^;強いていうなら、花屋さんに綺麗に並んだ花たちが好きで、花壇の花を手入れしたり、種を植えて芽がでるのを楽しみにしたりすることにはあまり興味はありませんでした。
「花が好き」という一言からも突き詰めて行けば、どんな花が好きなのか、何色が好きなのか、どういった状態の花が好きなのか、といろんな考え方ができます。もしかしたら、「花が好き」になった理由に「好き」なことが隠れているのかもしれません。たとえば、「お店」という職業が好きとか、「ガラス張りのショーウィンドウが好き」とか。
20代の人と話すと「何をしていいのかわからないもの。」「何が好きなのか、何ができるのさえもわかならい。」などという言葉が返ってくることがあります。大人になると無責任にも「限りない将来性がある」「輝く未来がすぐそこに。」など、自分たちがすでに使い果たしてしまった時間を悔やんで、軽口でアドバイスすることもあります。そうゆう人たちに限って、同じ年頃に同じように悩んだことに共感するからこそ 具体的なアドバイスを避けます。
「好きなことが分からない」という人が、今一度 視野を広げて 最初に好きだったことを掘り下げてみてください。きっとそこから何かが見つかるはずですよ。ちなみに私はガラスに花を彫るお店屋さんになりました^_^;(→ガラスの花束)