人はそれぞれ夢に向かって歩むものです。いや、そうはいっても日々の生活に追われ・・・もちろん、そうゆう時期もあるでしょう。学生であれば、良い会社に就職することが夢であったり、恋人ができることが一番の目標だったりします。ダイエットを続けることや忘れずに日記を書くこと、週末に美味しいご飯を食べることが夢ということもあるでしょう。私も雑草が1本も生えていない芝の庭は夢であったりします。ですが、実際は梅雨前ということもあり、キノコが生えたりもする・・・
ですから、夢の実現というのはとても難しいことだと日々実感しています。そもそもこのガラスの仕事も自分の作ったデザインのものをお客様のために作るというのが原点でした。(一番最初にインターネットで販売したデザインは 2000年1月に売れた手書きの’ナスビ’でした。なので、ガラスの贈り物や商品というより、作品に近かったかもしれませんね。それでも、時代の流れで多くのお客さまの目に留まるようになり、デザインを作る時間もなくガラスの制作やらホームページを作ったりと 商品点数を増やしたり、目新しいインターネットのシステムに取り組んだりと・・・本当に冒頭に書いた「日々の生活に追われ・・・」状態だったかもしれません。
いつか自分の作ったデザインのものを制作したいなあと思いつつ、なかなか重い腰を上げなかったのは取引先のガラス工場を見学したり、トラビスさんとのコラボでガラスそのものをつくる現場を見る機会が多くなり、そっちに興味が移っていったという事実があります。ですから、大きく夢を修正することにしたのです。「自分の作ったガラスに自分のデザインを彫りたい」と。
ガラスにデザインを彫るといっても 同じサンドブラストを使っても手法は色々あります。そういったなかで自分が表現したいデザインというのは現在当店でおこなっている手法ではなく、前近代的なシートを手切りするというものです。しかし表現したいもののためにはその手法を身につけなくてはなりません。名入れガラスと違い、手間暇がかかる作業なのですが 「夢」に向かってガンバリマス。