和を以て貴しとなす
好きな言葉に「和を以て貴しとなす」があります。聖徳太子が制定した十七条憲法の第一条に出てくる言葉ですが、聖徳太子も私は歴史上、好きな人物の一人です。聖徳太子との出会いは 漫画の「日出処の天子」ですが、その後 日本史はほとんど漫画で理解したといっても過言ではありません(キッパリ
そんな話はさておいて、「和も以て貴しとなす」の意味が分かってきたのは かなり大人になってきてからです。学生時代は「みんな仲良く」程度の意味合いでしか思っていませんでしたが、「和」とは、体裁だけ取り繕ったものではなく、自分にも人にも正直に、不満があればお互いにそれをぶつけ合い、理解し合うということが本質だとか。
聖徳太子と聞いて1万円札を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、私の中では仏教を広めた人というイメージがあります。そもそも日本は神の国。そんな国に「仏教」を広めようとしたのですから反対勢力も多かったことでしょう。
お正月は年神様を迎える行事です。我が家では、神棚とお荒神さんでお迎えします。「お盆」はご先祖さまを迎えるものです。なので、こちらのお出迎えは仏壇ですね。神社のほかにお寺を作って行くことは、狭い家の中にすでにど~んとした神棚があるのに仏壇も置きたいという話しですから 「和」の精神がなければ難しかったことでしょうね。
新年にあたり、私は「和」という文字を改めて大切にしたいなあと思いました。「みんな仲良く」が理想ではあるけど、その理想のために自分の考えを曲げてしまえば それは理想にはなりません。幾度となく、理解していただくことの大変さを感じてきましたが、それでも今年は言葉を尽くして「理解していただく」ことに心を配りたいと。そうすれば 自分自身もそして身近な家族や職場、地域・世の中も幸せになれるのではないかと。そしてそんな理解してくくれた事に感謝を表す言葉をガラスに多く刻むことができればいいなっと思うのです。