入籍とは婚姻届けを出すことですが、当人同士で勝手に出すことはできません。
20歳以上の証人2人による署名・捺印が必要なんです。
婚姻届けを書いたのは遠い記憶ですでに証人が誰だったかさえも忘れてしまいましたが、結婚挙式当日は新郎・新婦とも忙しくて当人ではなく親族が届け出た・・・という方も多いのでは?
私の知り合いのなかに、婚姻届けを2人で提出して 挙式は海外で・・という友人がいたのですが 帰国後に親戚を招いた披露宴を行うということがありました。当人たちは帰国子女ということもあり結婚披露宴の意味を深く考えていなかったようですが、新婦のご両親が「これからのことを考えて。」と強く奨めて行ったとか。確かに、親戚の家を一軒ずつご挨拶に伺うよりも披露宴を行ったほうが 晴れの門出としても気持ちいいですし、結婚の決意された2人の報告を聞くのは招かれる方も清々しい思いがするというものです。
昔は嫁ぎ先のご近所周りというのがあって、新婦は白無垢の着物姿でご近所に挨拶周りをされたものです。これから始まるその地での生活がスムーズに行くようにとの考えがあってのことでしょう。逆に新郎の挨拶周りって聞きませんよね。嫁として娘を嫁がせる母親の深い愛情の想いからの習わしかもしれませんね。
結婚当初は親戚付き合いなど深く考えないのは コドモだったので自分たちの両親がそういったお付きあいをしてくれていたからです。ところが結婚をすると一世帯となるわけですから オトナ並みの親戚とのお付き合いをする必要があるわけですよね。「めったに合わない遠い親戚なんて・・・」とコドモなら思うところですが オトナになると「自分のなかに流れている血と似たものを持っている人」となるわけです。遠い親戚のはずなのに、なんとなく風貌が似ていたり、声のトーンや爪のカタチ、思いもよらぬクセが一緒みたいなことを親戚の集まりのときに発見したことはありませんか?
これはお友達同士ではありえないことですよね。それぐらい血の繋がりって時として感じることがあったりするものです。なので、入籍をすることは その血の繋がりの仲間に入るわけですから ご挨拶という意味での披露宴は、それなりに意味を持ったりします。もちろん、新郎・新婦の心の負担はそれなりに大きいもの。でもその負担を乗り越えようとする気持ちを友達としては応援したいですよね。
だから結婚祝いは大切なのです。よく社会人としての贈り物デビューは「結婚祝い」がスタートという話を耳にします。そこから出産祝いや新築祝いなど、社会的お祝いが始まります。お祝いをする気持ちを持つことは、それはオトナの気持ちを持つということ。相手の幸せを願い、またその想いに感謝して、相手を心から応援したいと思ったり・・・
だから、贈り物上手はカッコイイオトナへの第一歩なのです(^^ゞ