顔や性格が人それぞれ違い、この世の中にウリふたつの人は存在しません。尊敬したり大好きな人を真似たところで、自ずと違いが生じます。それが個性というもの。伝統芸能、お能や歌舞伎は先代の技を模倣し継承することにありますが、それでも同じ芸風にはなりません。その差こそが個性。
手吹きのワイングラスを手にすると同じカタチで同じ厚みで 同様に作られているはずなのに なにかしら違った感触を受けます。機械づくりのワイングラスはそのような感触はなく均一感がウリになります。どちらのグラスが好きかと問われれば それこそ人それぞれ。その微妙な違いのグラス感を気に入る人もいるでしょうし、まったくの同じ感を重視する人もいるでしょう。
私はその微妙な違い感が大好きです。トマトでも産地違いの食べ比べや蒲萄でも品種違いを選んで「自分ならどっちが好きかなあ」なんて思いながら食べるのが好きです。お陰様で先日の朝食では同様に焼きあがった目玉焼きに対して、長女は「ちょうどいい」といい、次女は「固すぎる」といい(涙
ワイングラスを取り替えてのワインテイスティングも大好きです。ワインを2本開けるよりワイングラス2個の方が経済的ですし。赤ワイン、白ワインの差は男女の差のようにはっきりわかり、同じワインをワイングラス違いで言葉で表すのは難しいように思うかもしれません。ですが一度試されるとどれほどその違いが大きいか分かることでしょう。
一番分かりやすいのは ワイングラスの背丈を変えること。短いものと背丈の高いもので飲み比べると味の違いが分かりやすいです。それはワインを飲むときの顔の角度によりワインが舌のどの辺りを流れるかで酸味や甘味の違いがでてくるからです。ワインの作り手は「この蒲萄なら酸味を効かせたワインが美味しいなあ」や「今年の気候の蒲萄なら甘味が強いほうが美味しいだろう」などと今までの経験からワインを作るのですが、その生産者の思いをしっかり汲み取って飲む方がワインは美味しいに決まっているからです。
リーデルのワイングラスなどはワインの品種ごとにワイングラスを作られてますよね。でも、ここで負けず嫌いに私の個性は、いくらワインがフランスだからといはいえ、ワイングラスは国産のものがいいよね!やっぱり日本の職人技のワイングラスは最高!と、思い それがこのワイングラスを販売している理由なのです(ジャパングラス
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