以前からホームページなどのご案内で 当店では「
モノではない 贈り物を目指して」というフレーズを書かせていただいておりますが、皆様にお買い上げいただくものは 見えないものではなく「カタチある品物」です。
でも、私たちはその品物をステキな贈り物にしようと考えています。どうやったらそれはなるのか・・・
たとえば、美味しいスープが飲みたい。ここは料理人の腕の見せ所です。
最高級の食材を使い、美味しいスープがお鍋のなかでできました。さあ、食卓へ! お皿に入れられたスープは、丁寧に温められた食器に 美しく磨かれたカトラリーでお口のなかへ。 一口食べて 「美味しい!」。そして、作ってくれた料理人さんへ思わず「ありがとう」の一言。
私はこの一言があれば、スープはそのカタチの域を越えて お料理した人から食する人への贈り物に変わった瞬間だと思うのです。そんな風に 思わず「ありがとう」と云っていただけるモノを作るためにはどうすればいいか。もちろん、その時点で適切な素材を使ったり、それを見極める力をつけて 料理する腕も磨く必要があります。そして最後の仕上げ。
たぶん、ここが一番大切なのではないのかなっと思ってます。どんなに美味しいスープも冷めたお皿に盛られればお味は半減してしまいます。カトラリーだってくすんでいれば気持ちが萎えてしまいます。
職人というのは 作ることに真摯になりますが ついついそこで出来上がったことに満足してしまい、その先を見失ってしまうことがあるのですよね。そこを上手に調整するのがレストランでいうウエイトレスの私のお仕事だったりするのですが。
サンドブラストでお作りさせていただいたお品はそのあと研磨して一段と美品に仕上げて行きます。その一手間を入れるか、入れないかで商品の良しあしの違いは毎日数多くみていなければ気付かないほどの違いでしょう。私たちは「昨日作ったものよりも良いものを作りたい」と日々思っています。素材そのものを変える、ラッピングそのものを変える、といった目に見える変化と違い ちょっとずつの進化は最後の仕上げ行程にかかってきます。丁寧に、丁寧に、お客様にお届けさせていただくその時まで心をこめてお作りさせていただいております。