サンドブラスト用にデッサンを描きました^_^;仕事の上では、イラストレーターというソフトを使って、デザインを取り込み加工・修正をすることが多いのですが、ちょっとした作品展に出すためには まずデザイン在りきなので 草花などをスケッチブックにデッサンすることから始めます。
私は自分で吹いたガラスに自分で描いたデザインをサンドブラストすることを一つの活動としています。なので「ガラス工芸師」を名乗らせていただいています。「ガラス工芸作家」と名乗れるほど自分の作品に対して オリジナリティが確立していないので まずは与えられた仕事を忠実にこなすことが第一であると肝に銘じて日々の作業をこなしていますが、それでもサンドブラストをするためのデッサンを サンドブラストの創始者である竹内洪先生の下で学ばせていただいています。
先日、ある草木をデッサンしました。 その中には新芽と若葉、そしてちょっと虫に喰われて元気のない葉、大きくたくましく育ち艶々した葉っぱとついた枝ぶりでした。やはり、人生経験の長い私としては(笑) 虫に喰われて元気のない葉は魅力的であり、ぜひともデッサンの中に加えたいもの。そこで、新芽とその虫食いの葉とメインは元気な葉っぱの構成でデザインを作成。書き上げたデザインを見ると、確かにストーリーはあるのですが 表現力がまだ稚拙なせいか、なんだかデザインに元気がない。
そこで 2枚目には虫食いの葉っぱを敢えて外してリトライ。そして書き上げたものを見比べると 虫食いのない葉で構成したデザインの方が生き生きとみえて、思わず良々してしまいたくなったのです。たしかに、最初のデザインは虫食いの葉を意識しすぎて デザイン全体に影を落としていたのかもしれません。もちろん、それさえも魅力的に描けるようになるのが私の夢ではあるのですが これがなかなか難しい。
虫食いのない枝振りの木々など自然界には存在しません。もちろん、温室育ちという特殊環境なら話は別ですが、虫食いのある葉っぱは魅力的です。でも、それがあることが分かっていても外に見せないのが「大人」というものです。これはデッサンに限らず難しいことではあるのですが。「大人」は、なにかと大変!それでも 今日も頑張りましょう(→そんな大人を目指すあなたに
ブルームーンのグラスをどうぞ。)