テイスティングセミナー

先日、大阪でワイン会がありそのついでといっては失礼ですが、リーデルのテイスティングセミナーにお邪魔してきました。 さとうガラス工房のグラス 一度に多くのグラスでその喉越しを体感でき、またグラス一つずつのコンセプトも教えてくれるので 私のお気に入りの場所でもあります。ワインを飲むといつかはリーデル社のワイングラスで飲むこともあるかと思うですが その基本は「ワインの個性を引き出すグラス」です。現在では160種類以上のグラスをマシンメイドはドイツで、ハンドメイドはオーストリアで生産されています。 現在の口がすぼまったチューリップ型のワイングラスが登場したのは 1958年(約55年)程前。それまでは逆三角形(ラッパ型)の小ぶりのワイングラスが主流でした。ただ、このカタチのワイングラスはさわやかな酸味のブルゴーニュワインには適していても、程良い渋みのあるボルドーのワインには適していませんでした。そこでクラウス・リーデルは9種類のワイングラスを作り上げたそうです。それはワインの世界に革命をもたらし、ニューヨークの近代美術館にも納められ「美しき怪物」とよばれているとか。それほどグラスの形状と飲み物には密接な関係があることをその後もリーデルは科学的にも検証して行くことになります。こういった人間工学にも基づいたグラスの作り方をキチンと説明していただけるのは本当に有難いことです。ヨーロッパでのワインやワイングラスの歴史を感じますよね。 日本だって、茶道という伝統の文化があります。美味しくお茶を飲むために器だけでなく道具や礼節までに高めたことは誇るべきことだと思います。余談になりますが 熱いお茶をフーフーと冷まして飲んだり、ビールやシャンパンのような発泡飲料は 器への形状依存は希薄だそうです。なぜなら、舌先で感じる以前に その液状がぐちゃぐちゃになっていて舌全体に広がるので グラスにそこまでこだわる意味がないとか。なるほど!でした。 そんな楽しいお話を伺いに セミナーにはフロリダでレストランをされている方などいろんな方がお見えになられて、おもしろかったです。以前にここでお会いした方には実際にオーストリアのリーデルの工場見学も行かれた方がいらっしゃいましたから 私も日本国内のガラス工房を回っているようではまだまだですね(^^ゞ さとうガラス工房のグラス そしてワイングラスセミナーのはずが 話は日本酒を飲むグラスについての話になり・・ さすが たくさんグラスがあると話も膨らみます。日本酒のお話も非常に興味深かったので また改めて書きたいと思いますね。ほんとグラスの世界も奥が深いですわ~~ さとうガラス工房のグラス
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