地元の中学校では卒業時にサザンカの苗木が贈られます。
4年目のサザンカ。今が見頃です。
今でも卒業時に贈られているのかどうかは分かりませんが、家がマンションとかアパートという発想がないのでしょうね。サザンカは屋内や鉢植えで育てるものではなく生垣に適している木ですから(笑 それでも庭先にサザンカがある家をみると心が和みます。
そんなのんびりした山間の場所にかれこれ20年以上住んでいるのですが、私が育った場所は海の近く。潮風で車や物干しがよく錆びると母親が愚痴をこぼしていたものです。高校も吉野川河口付近にあり、川や海がすぐ近くにありました。自宅から1時間以上かかる場所にあった高校なのですが、今でも大好きです。(漫画家の柴門ふみさんの出身校でもあります。)
高校時代は茶道部と放送部という生粋の文系で、物理とか化学は全くダメ。いまだに電流や化学式をみると頭が痛くなります(^_^;)逆に好きだったのは社会。中学校の時の歴史の先生がカッコよかったのが好きになったキッカケでしょうか。ただ、歴史よりも倫理社会の方に興味があり、大学も社会学部 社会心理学科 産業心理学専攻へ。文学部と違い、社会学部の心理学は哲学というより実践的だったと思います。特に、産業心理学は「人は何を今欲しているか(買いたいか)」ということをテーマにしていたので、いろんなお店に行っては買い物もせず、「人間観察」と称して「あの人は今、何を考えながら買い物をしているのだろう。」などということを飽きもせず妄想していました。
そんな学生時代の勉強を思い返すときに、今の仕事に少しは役に立っているのかなと思うことがあります。私はガラス屋さんなわけですから、商品として、ガラスの素材が良いのは当たり前で、美しく作り上げるのも当たり前のことです。当たり前のことを手を抜かずに淡々とこなすことはとても大切なことですが 先日、お客様から「人の気持ちに寄り添ったサイトですね。」とのお声を頂き、私にとっては最高のお褒めの言葉で嬉しくて、嬉しくて。
同じお届けする商品でも一日でも早く仕上げて早くお届けする必要のあるお客様や、何度も修正してゆっくり吟味されるお客様など様々です。パターン化されたものなど何一つなくそれぞれのお客様の想いを想像すること、きっと私はこの作業が一番好きなのですよね。そう思うと学生時代の勉強も無駄じゃなかったなと、大学に通わせてくれた親に感謝したりするのです。そして、久しぶりに学生時代を思い返させてくれたサザンカにも感謝です。