新しいティーグラスが仲間入りしました(^^)/
今までにないグラスがやってくると キズや気泡、口当たりの火入れ度などを確認します。 それはグラス自体の状態を確認する作業で、キズが多いグラスなどは返品します。次にする作業がサンドブラスト用のためのチェックです。グラスそのものの状態がよけれ サンドブラストをしないグラスはそのまま製品として販売されるのでしょうが、 サンドブラストをすることが前提となるグラスは違います。
まずはそのグラスのカタチを入念にチェックです。今回ご用意したグラスはグラスの上部1/3までが円柱 そこから下が円錐形となります。円柱部分が長いほど、サンドブラスト用のシートを貼る作業が簡単なので 良いのですが、なかなかそんなに都合よくは行きません。
棒状のものにシートを貼るのと、球体のものにシートを貼るなら 棒状のものが簡単なのは想像していただけるかと 思います。平面ならもっと簡単かとおもいきや・・・(その話はまた次回に。)
ということで新しいティグラスは上部1/3にはシートが貼りやすく、後半が大変ということが判明。そこからサンドブラスト用のデザインを考えるわけです。円柱状部分には精密な柄を大きめにデザインしても撚れや歪は少ないけど、円錐部分はどうしても歪が出やすいし、貼る作業も大変。そこで空間を広めにしたデザインとなるわけなのです。空間が広いとその部分に切り込みを入れて貼るから心持ち作業がしやすいのです。
ちなみに、その円錐部分も平行にシートが張れればいいというものではなく、左右が少し上がった感じがしっくりします。基本的にグラスやガラスの置物を水平に見ることはありません。上から見下ろしたり、手にとって正面からみたり。その時に一番違和感がないように彫刻するのが大切だと思っているのです。ですから、まずは新しいグラスのカタチをしっかり頭に入れることが 何よりも大切なのです。